「その手には」を含む小説

まず初めに、このお話は完結済『インターセクション』の新章となります。ご存知無い方でも楽しんでいただけるよう配慮致しておりますが、本編及びサイドストーリーの内容を汲んでいますので、…

「悪を纏い、自由をもたらせ」 　独りの騎士が背負った信託、それは、たった今自らが差し向けた一筋の刃が貫いた、愛しき友の言葉。 　その女は神託をもたらし、人類が進むべき道を照ら…

気がつけば少女は荒野に立っていた。 その手には一本の包丁が握られている。 晩のおかずにと自宅の台所でさばいていたサバは何処かに消え、彼女の手には愛用の包丁と魚の生臭さだけが残っ…

「この宇宙は無数の星々で輝いている。ほら、空を見上げてごらん。一見どの星も同じに見えるけど、望遠鏡で覗いてみるとみんな違った光を放っている。赤や青、大きかったり小さかったり。でも…

私には恋愛経験なんてない。だけど、異性にドキッとした事はある。 優しく髪を撫でられた、あの時に。

１９６５年、世界は国連加盟国を中心とした連合国軍と南半球連合加盟国を中心とした南連軍の間で勃発した第三次世界大戦によって、再び混迷の時代へと突入していた。 　 　「両親の仇を討ち…

おまえの花のような笑顔はみてられない。 まっすぐな瞳でみられると苦痛で仕方なかった。 声は麻薬のようだったし。 ただ、その手はうつくしかった。

世にばら撒かれた女神の恩恵、それを手にするは幾万もの勇者達。 しかして真の勇者は只一人、その手に最愛たる「セイケン」を携え魔を払い、輝かしい栄光をもたらすであろう… 始まり…

　初のテスト日を終え学校から帰る途中、訳もわからず一瞬にして異世界との繋がりを持たされてしまった少し？　勉強が苦手で多趣味で妄想大好き、そして日常の平和を愛する青年、虹夜咲都（こ…

世界には『防衛者』という、防衛機構が存在している。 ある少年は、そんな組織の下っ端であった。 ある種、暇を連ねるだけの雑魚だった少年は、ある能力に目覚め、芋づる式に自分の力…

あるところに青の国と緑の国という二つの国がありました。 二つの国の王は仲が悪く、青の町と緑の町の人間が会うことは決して許されないことでした。 そんななか、青の町に住む今年で８…

短編連作です。シリーズのインデックスはこちら： https://kakuyomu.jp/works/1177354054888696470 彼の名前はダベンポート。仕事は王立魔…

【掌編】ある病院を訪れた患者は小さな少年だった。 彼の喉は奇妙な病に侵されていた。医者たち匙を投げる中で「ブラッククイーン」と呼ばれる女医だけは、高額な報酬を要求する代わりに完治…

今も昔も、人の世は、嘆きに満ちている。 抗って立つ者は、グレシャムの法則が嘲り駆逐する。だから、人は諦める。 だが、この世界は違う。 抗える力を与えられ、鉄鎖を砕いて空を舞える。…

どこにでもいるヤンデレの男の子、三木と、ヤンデレであることをうんと利用しようとする理央ちゃんの話。 「三木、アイス買ってきてよ」「いいよ」「何その手は」「え？お金」「ヤンデレの癖…

地球ではないどこかの異世界にて。 長い歴史を持つとある国家が、異世界から召喚する勇者の力を借りて他国を侵略しようとしていた。 この世界と相性の良い人物を探す召喚術は、その国に圧…

二卵性双生児のため見た目はまったく似ていないが、槇絵と千草はとても仲の良い姉妹だった。そして、二人が同じ高校に進学したころから、千草に奇妙な手紙が届きだす。ラブレターと言えなくも…

玲間凛華は今を生きる花のJK。楽しいスクールライフを送っていたが、些細なことをきっかけにいじめの的（マト）にされてしまう。どん底に落ちた彼女に唯一手を差し伸べたのは、頼田書文とい…

夢を見ていた。 幼馴染みの魚住忍との夢。 小さい頃から一緒だった忍と、 気が付いたらその手は離れていて、 このまま夢の中でなら繋いでいれる。 でも、このままじゃいけない。 き…