「見たくない 短編」を含む小説

「山口さん、好きです。」 高校二年になっていくばくか経ったある日、山口は今年から同じクラスになった足立にそう告げられる。 彼のことをあまり知らない山口は、自分の好きなところを聞い…

スキルを授かって国を出て行った男を見た女性からの視点です。

低気圧で大きな映画館がある富山まで送っていけない、勝負で男は一人で戦うものというお父さんの言葉に疑いを覚えつつ僕はお父さんの手から新しい映画館のチケットを奪い取った。 中学の先輩…

　わたし、山岸彩奈は小学六年生！ 　大好きな従兄のケイスケお兄ちゃんとの６年前の約束を今でも待っている。 　それはなんと幽霊がすむアパートで、幽霊の『旅立ち』をお手伝いすること！…

大学入学以来キャラクターイラストを描いてきた江田だったが、ある日AI生成のイラストを見て絶望する。絵を描く意味を見失った彼が着目したのは、高校の頃暇つぶしに書いていた小説だった。…

舞台は、朝霞市内随一の広場である青葉台公園。そこに仲良しの高校生4人が遊びにやってきた。かくれんぼをしようと提案する子どもみたいなミリキア。普段は面倒くさがりなのに、なぜか調子よ…

百々五十六の短編集です。 完結してない作品や放置気味の短編など魑魅魍魎、玉石混交の短編集になっています。 こんな作品書いてほしいとか、この作品の続きが見たいなどという方はぜひ感想…

東京から、とある北の町に引っ越してきた絵本作家の男・瀬尾は、幽霊が見える……と自分では思っていた。けれどアパートの隣人たる男・辰彦と出会ったことで、瀬尾は自分の見てきたものが〈か…

羽の生えそろってしまった天使、無邪気さの皮をすこしずつ露出する頭蓋骨に変えていくばかりの天使たち、私はそれを見たくない。歩みをどうか牛歩の様に。わらって、私に。もう一度名前を読ん…

「沢山の人を笑顔にしたい」コメディアンになる夢を抱いて上京した、一人の青年の話。 東京の人口の45％は地方から上京した人だそうです。 結構多い？思ったより少ない？ 私は思った…

屋上にラスボスがいるらしい。 あなたは勇者！この旅を終わらせに行こう！！！！ キャッチコピーの『とらと』………キーボードをよく見て

ブロマンスと海と山椒魚とホラー？です。 草森ゆきさんの『死別ブロマンスを書いて欲しいリターンズ』https://kakuyomu.jp/user_events/168180930…

実話です。 幼稚園に通うある日の朝、私の手を引く父はいつもの道ではなく別な道を歩きます。 「あの電信柱に着物を着て、笑顔で手を振る母娘が見えるか？」と父が訊きます。私が「見えない…

ポンとこの世に生まれ出てしまえば、生きる以外に他がない。

雪に覆われた韓国安山市老敵棒の公園で、近くの工場で働くウズベキスタン人の男性が遺体で発見される。 全身にやけどを負った被害者の財布の中には、一片の紙が残されていた。 「九時十分。…

隣に殺人鬼が引っ越してきた。男は記念すべき四十四人目を探している。殺人鬼の隣家に住むのは依田慎太郎と麻衣子。老夫婦が亡くなった後の空き家を殺人鬼が借りたのだ。殺人鬼といっても、明…

実話

短編映画の監督になってシナリオ形式の小説を自らが演出しながら読める小説です。 コンセプトは「現代人が忘れかけているココロ」 少しだけ立ち止まって忘れかけていた風景を一緒に見て…

自主企画「【三題噺 #69】「水玉」「川」「豪華客船」」の為に書きました。今から十二年前、五歳の頃、母親と七夕祭りに行った少年が体験する不思議な、そして残酷な出来事。ジャンルはホ…

毎朝、あの人の事を思い出す。 笑ってくれたこと、一緒に話したこと、そして、最後に見た、薬指の指輪のこと。 そして吐きそうになって、意識が覚醒していくのだ。 ※リハビリがてらの…