「学園純文学」を含む小説

中学生の私は周りから見れば大人しい子。 クラスのガキンチョにいたずらされても黙ってグッと堪える日々。 しかしある日、いつもと同じくグッと堪えていると、私の頭に異変が起きた。 まさ…

他人の言葉を言った通りに理解できていない。自分から曖昧にすることはあるけど、曖昧な行間を読む会話ではまったく通じ合えないし、意図的に聞いてないフリをする。こっちが気付いている事を…

短編の『黒』は普通です。

図書室で檸檬(レモン)を読んだ。その結末の不明さよりもボクは自分にも身に覚えがある「檸檬」がどういう物なのか、探り始める。檸檬の他に、トントロは飲み物かどうか、焼きそばと言うチャ…

社会に馴染めず、学生を謳歌できず、何も有益な事が出来ない「僕」は思い立つ。「そうだ、4限が終わるまでに自殺しよう！」と。独白もそこそこに、屋上で出会う完璧な「委員長」がどうやら喋…

男子高校生、宝条巳月とクラスメイトの鴉羽真白は、昼休みに誰もいない教室で逢瀬を重ねていた。しかし二者の間に、初々しいときめきや甘酸っぱさはない。横たわるのは、激しい後悔と諦念だけ…

100年に1度、『忘れ雨』が降る。記憶を食べる、町の悪戯だ。

無配本用に書き下ろした百合作品です。 同人誌としてはもう百合というか恋愛ものをほとんど書かなくなってしまいましたが、なぜか無配本だけは百合で貫き通してます。 源流だからかしら。

以前Twitterに上げたSSです。 文庫ページメーカーで作った画像を1ツイートに収めるようにしているのでショートもショートの短編になってます。

角川武蔵野文学賞、参加にむけたページです。 この作品は掌篇集「灰と煙と」の収録作品です。 いじめっ子といじめられっ子。それを容認するその他大勢と、容認しない《わたし》。彼らの葛…

過去の出来事がきっかけで心を閉ざし、お菓子作りができなくなってしまった少年、高部ヤマトは無気力に日々を過ごしていた。 文化祭が近づく中、クラス委員長の花沢ヒロミから文化祭実行委員…

140文字小説を通して物語を書くことに慣れながら楽しみたいと思います。

「地味子」のわたしは、テレパシーが使えると自称するレイちゃんと出会い、氷が溶けるように心がほどけていく。

　これは「あなた」へ向ける、最期の書簡。 　感性にばかり身を委ね、悪事からは論理で逃げる【私】は、どこぞの高専生。 　そんな【私】はある日、屋上で同級生の女子が自殺を図ろうとして…

「ひと目惚れしたんだ。あなたの絵に」 「あなたならきっと素敵な画家になれる。その夢を叶えるためなら、何だってしてあげたいの」 画家となる夢を諦めた少年、小野朝人。理想的なモデル…

これはある少女の、ただの初恋の物語。 一人の少女が、1歩歩みを進める。 それだけの物語。 読後、きっと夕焼けを見上げたくなる。 ※ここまでみてくれたあなた！ 初恋思い出…

まるで萎れてしまった花のように、無気力な日々を過ごしている「私」が切なく淡い恋を懐古する。シンプルラブストーリー。 主な登場人物（話毎に追記していきます） ・私･･･男性 ・桃･…

【浅はかで幼稚で稚拙な麻衣子を隣で見守っているだけのことで、私は自身が「完璧な少女」であることを何度でも確認できる。たったそれだけの理由で私が麻衣子を唯一無二の親友に選んだことを…