「円城塔」を含む小説

自分だけは大丈夫ってことありますね。なぜか大丈夫。その大丈夫がいつまで続くのか……それは誰にもわかりません。

「いつも傍にいてくれて……ありがとう」

僕の馬、それは青毛の牝馬スールソレアード。いよいよ待ちに待ったデビューを迎える。 といっても、僕は３０歳の普通のサラリーマン。アパート暮らしの独身だ。馬主になれるような資力はな…

「もう回るのはいやっ！」と彼女は言った。 　高速回転していた彼女がギシリッと音を立てて突然止まったので、ぼくはびっくりした……。 　歯車たちの第３惑星が太陽へ向かって墜落する危…

あたしは涙の零し方も、儚げな笑い方も、優しげな雰囲気の出し方まで全部知っていた。みんなが私に魅了されていくのも、もちろん。 だから、初めはそのことを信じられなかった。 ※この作…

わたしは小6。小3のいとこの可愛い女の子しおりんの家に遊びに行った。琵琶湖の湖畔の街。

ドアの向こうには『ヤツ』がいる。 私はそれに語り掛ける。

幼い頃から目立たないように生きてきたはずの普通の会社員、安藤。 しかし、思いがけずあこがれの存在である幹部秘書、村上さんと食事に行くことに。 そのあこがれは恋愛に発展していくのか…

　人類が宇宙に進出し、広範囲へ散らばった未来。はるか昔、２つの種族に分かれた人類は、再び異星人同士として出会い、共存している。 　融和政策により、徐々に一緒になっていく２つの種族…

人生において、人にちゃんと謝るということは、とても大切なことだと思っている。 私はかつて、それを身をもって知ることとなった。 ――時が経ち、大人になった私は教師の道に進んだ。 …

其の危うきこと一髪の千鈞を引くが如し――そういう話です。 公募作も書き切らず、トリに浮気している駄目人間の短編。

夢のキャンパスライフを目前に異世界転生をしてしまった僕。勇者として戦い、遂に魔王との決戦前夜を迎えた。明日、魔王を倒したら伝えようと思っていた一緒に旅をしてきた大切な少女に。ずっ…

送別会に誘われた佐藤。 行ってみると、実は自分の送別会だったことがわかる。 完全にやめる空気にされている中、どうにか誤解を解くために奮闘しようとする物語。 危機一髪に関する物語…

年が明けて、一週間後ほど経った日曜日、近所にあったお寺へお参りに行きました。初詣です。 そこで、ひいたおみくじに気になる一言が書かれていました。 『危機あり』と。

ある日、立花町に傘が降った。 地面に降り立った傘は溶け、インクに変わっていく。 やがて人も街も、インクに呑まれていって...

「娘よ、母の願いは……」

メロスは激怒した。 なぜ黒ひげ危機一発を生身でやらねばならぬというのだ。 メロスには遊びがわからぬ。 だが爆発には人一倍敏感な男であった。

　僕達はかけっこが大好きだ。だって、ゴールテープを切る爽快感がたまらないからだ。けれど、ある日流れたニュース速報のせいで、僕達の楽しみは奪われてしまった。 　※小説家になろう様…

作文をつい物語調に書いてしまう少女。未来の世界を想像して書いた作文が、何故か消せなくなってしまう。現実はどうなるのか？！

大学受験の失敗、それが危機一髪の始まりだ。 今日もオレは危機一髪に出会いながら予備校へ向かう。