「江戸（のよーな）時代」を含む小説

KACのお題『本屋』に参加。 江戸時代の貸本屋さんの、ちょっと不思議な体験談。

うだつが上がらない同心、神山仁助はとある少女と関わるうちに、不可思議な事件に出会ってゆく。幼いころに神隠しにあった少女は、人には言えない秘密を背負いながら、捕物を陰ながら手伝って…

他サイトの企画で執筆した作品です。 同場面を一人称と三人称で書いたらどうなるのか。 そんな企画だったと思います。 企画では文字数が決まっていたため、どこかで手直ししてしまうか…

お江戸の大店たる材木商紀伊野屋の若旦那・藤衛門と、彼の元に嫁いだばかりの御新造さん嘉（ひろ）との結婚から現在に至るまでの、夏の日の小さなお話。 甘やかし旦那と天然箱入り女房のちぐ…

幕末、文久三年。 多摩の、小島鹿之助の元に、 新選組 副長・土方歳三から、手紙が届く――。

　その男、尻商人だった。 　尻、といっても本当に人や動物の尻を売り買いするのではない。野獣や物の怪が巣食い、庶民が立ち入れないような野山深くで種々なる山の幸を採り集め、方々の町…

父の仇である倉部を討ちに行かなければならなくなった進之介は、剣の使いはまるで駄目。親戚中の笑いものであり、誰もが旅の空で命果ててしまうものと思っていた。暫くすると食い詰め浪人に出…

幕末、万延元年、暮れ。 江戸・天然理心流 試衛館 道場には、 近藤、土方、沖田、井上、原田、と、 後の、新選組長達が、集う。 副長となる、土方歳三は、文机の前で、 と或…

慶応四年、戊辰戦争の最中。 新選組 一番組長・沖田総司は、 患った肺病の療養の為、千駄ヶ谷の植木屋に身を寄せる。 戦線 復帰を望む沖田だが、 刻一刻と迫る死期が、彼の心に…

安政二年。 後に「人斬り以蔵」の異名を取る、 土佐藩士・岡田以蔵は、 師と仰ぐ、武市瑞山(半平太)の、道場に入門する。 若かりし以蔵と、武市先生の、道場での一日。

財政難の大奥を救うべく神BL小説を売って稼ぐことに！ 神絵師は見捨てられた側室！ 強面字書きと、引っ込み思案な絵描きが金欠の大奥を救うコメディ時代劇！ 大奥で『御年寄(おとしよ…

身売りのように嫁ぐキヲの前にあらわれた男の正体は、たった一夜の儚い夢。

1600年、長きに渡る戦時代を終え、徳野川光家将軍の時代を迎えていた。 『安心、安全、皆平等』 長きに渡る戦時代とは正反対の、光家が掲げた政策に、国民皆が安堵し、豊かな国作り…

江戸の町には、晴らせぬ恨みを募らせる人の目の前に現れる老人がいる。名を、蒔田雨露亮（まきた・うろすけ）──人の恨みを我がものとし、夜な夜な見も知らぬ人の仇を討つ『恨み屋』である。…

朝廷より三位の位を賜りし置餅表明殿はそれはそれは短歌の才に秀でたお方で、暇を持て余しては俗世のよろずの事にお気持ちを表明しておられたそうな。 ※この作品は「小説家になろう」「カ…

夏炉冬扇とは、夏の火鉢に冬の団扇（ウチワ）の意味。つまり、役に立たないことのたとえでございます。そういう、実用の役には立たない江戸時代の文化・風俗・習慣などを、紹介するコラムでご…

何千年もの間、人の血肉を喰らうことで命を永らえている一人の悪魔がいた。 ある皆既月蝕の晩に悪魔は、ゲツセマネの園で一心に祈る男と出会う。男の名は、ナザレのイエス。 やがて逃げ…

司馬遼太郎さんの至言から思考をめぐらせ……。

梅干の寿命をめぐる指摘に、橙子の記憶も起ちあがる。