「母と娘」を含む小説

ずっと、大嫌いだった母が死んだ。 私にとっては、鬼のような母だった。 だがしかし。 母の死後、あの人の人生を知った。 子供の私の知るあの人とは違う、 あるひとりの女の人が、そ…

娘、香里と母、美恵との間には、わかり合えない悶々とした日々が続いていた。そんな中の香里の突然の死。受け入れることが出来ないまま時は過ぎていく。いつしか母自身も心身ともに疲れ果てて…

【しかし少なくとも彼女に金を渡しているうちは、私は「母の娘」の「千佳」でいられるようだった。「母親」に呼ばれる私の「淳子」という名前が、ストレスの捌け口としてのみ成立しているよう…

梨奈と母は趣味が合わない。 母は暑がりで、冷たいものが好きで、夜更かしはしないし、いつもしっかりしてる。 そんな母と暮らす梨奈の日常。 3000文字以内の短編小説 ※小説家にな…

『完璧なお姫様』と称される大物芸能人を母に持った、コンプレックスだらけの少女・祈莉（いのり）。 ある日、親戚が経営するホビー会社の商品モニターになってほしいと頼まれる。 その商品…

下町の小さな洋食屋、『洋食たまき』。そこへ訪れる、初老の夫婦。 大将のケンイチは、その夫婦の頼んだある裏メニューに狼狽した。 去来するのは、四年前。身重の妻が入院してから、奇妙な…

二十歳を迎える娘と、本と旅と恋人をこよなく愛する母との恋人をめぐる旅の話です。

「……私たちは夫婦です」 6年ぶりに再会した「幼なじみ」は「女子高生」になっていて、そして、俺の「妻」になっていた。 教師として故郷に帰ってきた「建屋奏多」は、幼馴染の少女「静…

そわそわと落ち着くことなく、其の時間を待つ。 待ち合わせの時刻はまだまだ先だと、壁に掛かっている時計はゆっくりと時を刻んでいる。

終戦後の日本の、関西のどこか。一目で混血と分かる髪と目をした娘は、柘榴の実を携え、家に戻る。誰よりも自分を憎んでいる姉は、柘榴が好きだから。

パパのいたオランダには未だ行けてない。 ＊monogatary.comのお題「風車と灯台」からの創作です。 ＊他サイトとの重複投稿です。

母が気づくと娘の姿が消えていた。 破壊された電車内で娘が奴らに連れて行かれる。 母は体調不良だった事を忘れて、取り戻す為に追いかける。

実家の荷物に紛れていた手紙 父が 母に宛てた 手紙だった。

高校生カナデの父親は知り合いの建築士と出掛けた地鎮祭で謎の生物に寄生された。その日から左肘が割れ生物の口が話すようになったが父の様子は変わらない。寧ろ生活を共にし普段というスタン…

交際3ヶ月の彼と美術館に行き、隣接する公園を散歩する。 7月の暑い日。 涼を求めて、池のボートに乗る2人。 そのひと月後、帰省した私が母と話したのは…… ・:*:・:・:・:…

香鳴さんの自主企画である、[第2期] 同題異話SR -May- 『午前三時の小さな冒険』への参加作品です。

同性に惹かれてしまう自分を抑え、ひたすら心を冷やしながら生きていた〝私〟。 そんな〝私〟の前に現れた野薔薇のような女性、ミカ…… その回想と夢の混乱。

「虹」をモチーフにした、思春期の女子学生の物語。綺麗な虹を、心に描いていただければ、幸いです。

わけもわからずいきなり知らない所へ転移した私はアルパカ獣人のアルさんと出会い この世界は私の母"真理"が救済した世界だと知らされる 帰り方もわからないし、ゲームみたいな楽しそうな…

父と母と娘と本と天使。 　 お題『どんでん返し』