「仏教████」を含む小説

法華経の一節から推測できる成立時の事情

　神仏への信仰心を電力に変え、玩具や家電品に性能以上の不思議な能力を与える魔法の電池・神電池《かんでんち》。とある町で、それをめぐって鎬を削る者たちがいた。 　親友の矢口半六を痛…

　他作品の合間に公開していたコラムを、一つにまとめました。 　お気に召しましたら、他作品も覗いてみて下さい。 　他作品ではこちらに掲載していないコラムも公開しています。 ※お詫…

　地上では春一番が梅の香りを運ぶその日、真冬の湖の上に積もった新雪さながらにふわりと白い雲の上では、釈迦如来様を初めとする仏尊の歴々が陽光よりも眩い後光によって年に一度の晴れの舞…

　シェムリアップで奇跡の再開を果たしたカズとアヤカは束の間のバカンスを楽しんでいた。 辿り着いた「秘密の島」で見た幻覚が意味するものとは？ メコン・デルタから伸びる「龍の道」…

あじかん…… 阿字観…… 密教における宗教的瞑想法の一つ。この宇宙のあらゆる事象が「阿」という字音に含められるとし，すべてのものがそれ自体すでに根本的であり，もともと生じたり滅し…

ずいぶんと前に書いた（作った）ものです。 その頃はいろいろ作詞していました。 懐かしさとどなたかに読んでいただけるのであればと思い 載せています。

たった今、完結しました。 アフリカの治安最低の港湾都市。わたしはそこで銃を手に入れた。テロも、戦争も、いじめも、根源は同じ。実弾、こもってます。

京都の奥座敷とも言える、嵐山にひっそりと佇む、国公立大学進学率全国トップクラスの私立女子高に異変がおきます。

「一切は空とか、法華最第一などと大乗仏典に説かれているのは、各々の経の作者がそう言い張っているにすぎない」「法華経は仏を褒め称えるか、自画自賛ばかりで、教理らしきものが説かれてい…

森岡洋介、３５歳。ＩＴベンチャー企業『ウイニット』の起業に成功した、新進気鋭の経営者で資産家である。彼は辛い生い立ちを持ち、心に深い傷を負って生きて来た。その傷を癒し、再び生きる…

ノーベル賞やオリンピックは辛いとしても日の当たる努力。 いじめや絶望的な境遇にある人たちのはじめじめした日陰での誰の眼にも留まらない努力。 わたしは、後者にシンパシーを覚える。

季節はレンゲショウマの咲く初夏に―― 私、霧島直人と親友の秀ちゃんは毎年、岡山県津山市から、 鳥取県日野町の金持（かもち）神社と岡山県真庭市の玉泉寺へ御礼まいりへ 日帰りのプチ…

万葉集には多くの渡来人歌人が登場します。しかし、中には作品は収録されず、ただ名前のみ記された人もいます。この物語の主人公はそうした人物の一人です。

　 ――然らば、此処まで。―― 中央都市防衛組織「夜叉」。政府直属のその組織は、あらゆる術で人を守る。 あの日花と散った筈の其処には、未だ様々な過去を持つ若い鬼が居た。 人…

どこかの世界。いつかの時代。 そこは幾多の国がせめぎ合う、群雄割拠の真っただ中。 貴族の国、侍の国、仏教の国、神道の国。様々な思想の国々が大地に散らばって広がり、彩を成している。…

仕事上の悩みから瞑想道場に通うことになった主人公が悟りに興味を持ち、本来の自己とは何者か？　この世の真理とは何か？　悟りとはどういうことか？　と探求していきます。そして、悟りを…

　十五歳の踊り子・茗凛(めいりん)は、酔っ払いに絡まれたところを二人の少年に助けられる。長安から仏教留学にやって来たと言う二人は、なにやらワケアリの様子。しかも彼らの滞在先である…

いじめられ続けてきた少女の根本の姿に触れる少年。 彼女と一緒にいるだけで、自分も同一視されるかもしれないけれども、そんなことすらどうでもいい。 ただひたすら、”事実”、を感じ、人…

僧名は「龍範」という、高野山の僧侶です。２００６年６月から２０１２年３月まで、中国に駐在しておりました。帰国後、「高野山教報」という、高野山真言宗の機関紙上で、「入唐見聞録」と題…