「腐るかも」を含む小説

各人が持つ布団哲学。各布団の上で広がる布団宇宙。広大無辺の温かく柔らかい、時折腐る宇宙で起こる物語の一つ。

絵の道を諦めた大嶋青梅は、かつて画塾で一緒だった後輩で今や売れっ子画家の渡辺文生の家に住み、絵のモデルをしていた。

短編です。 夏が到来し、腐敗しやすくなった死体のお話です。宜しくお願いいたします。

死んだ顔をしている僕は今日も一日を終え、バスに乗り込む。

ときどき泣き言のひとつくらいは

男と女は出会いがなかった。男の名前はリョウジ。女の名前は京子。金持ちの京子はヒモが欲しかった。金は腐るほど持っている。京子は一人で夕暮れを見ていた。そこへ女っ気がまるでないリョウ…

　大学四年で彼女無し童貞の彬は、自分への引け目から、サークルの呑み会で友人――大弼の小説家になるという夢を嘲ってしまう。先輩――美花恵に、「夢も追えないクズ」と罵られる。 　腐っ…

KAC2023第三回お題『ぐちゃぐちゃ』参加作品。 鈍った感覚をアジャストするために初級ダンジョンへと赴く一党。 だがそこは邪神を崇拝する死霊術師の拠点と化していた。 襲い掛かる…

　教師と生徒の恋は、いつの時代も甘く苦い。彼女も人知れず、そんな想いを抱いている。 　毎週水曜日、放課後。二人きりの秘密の時間が、あの日からあまりにも苦しい。

少女向けラノベのヒロイン・聖乙女アンマリアに転生した“わたし”。しかし原作には存在しないはずのキャラクター・通称“天使ちゃん”が現れたことで環境は一変。今までわたしをちやほやして…

ないです。 (以前に思いつきで作ったものの再アップロードです)

【異世界の勇者・ゼツリを父とし、人間の安室結衣を母とするソングは、体の中にドラゴンの神器が隠されていた。背骨の剣と臀部の盾、性器にはドラゴンが潜み、腐食の呪い・毒煙の獣を焼き払う…

会社員だった瀬田穂花（せたほのか）は、ある日突然、異世界アリステリアにあるノルドーハ神聖国に召喚されてしまった。しかし謎のローブ集団が彼女を聖女と呼ぶなか、大神官を名乗る老婆が現…

膝を抱えて丸くなる。照りつける太陽に涙が溢れそうだった。 かさりと鳴った足音に鼓動が跳ね上がり、握ったシャツが深く皺を作る。 こんな所に居たのかと掠れた声が優しく響いた。 酷い顔…

ワーズマン帝国の帝王、ビケイ・ワーズマンは生後半年の第三王子を部下に命じて始末させた…… 筈だった。しかし、命じられた部下は己の妹が産んだ王子を守る為に、自身の出身地である辺境…

兄の頭に手を突っ込んで、死んだ金魚を掬い出した。 夏、田舎の実家で俺は兄を殺した。浴槽で首を切り落として血を流している最中、近くに置いていた金魚鉢が兄の頭にくっついて身を起こし…

　人にはそれぞれ、様々な才能がある。スポーツ、音楽、料理、絵画――あるいは、剣技、槍技、そして魔法。 　その国では、そのような才能が【才能（タレント）】として告げられ、誰しも自…

夏ですから。死体を埋める季節です。夏の暑さに腐る死体と土の香りが懐かしい季節のはずなんです。 でも現実、上手く行きませんね、あはは、あはあはあは。人を殺すまでは簡単なことです。…