水月七瀬

第1話青い

私の気持ちは何もかもうまくいかなくてへこみがち。私に言い寄る男はいない。

「自分で言うのもあれだけど。こんないい女いないわよ。ヒモでもいいから。その分私が稼ぐから。いい男はいないかしら」

京子は愚痴を言っていた。男から見ると京子は魅力的な人物だ。合コンをするといつも蚊帳の外である。いつものことだが金は京子が精算している。慣れた手つきで店の支払いを任せられていた。京子はいい加減嫌になってきていた。自分に振り向く男がいないことに関して。

「なんで男が振り向いてくれないの?わたしの何がいけないの?」

京子は自分に対して苛立ちをあらわにした。京子は、ストレス発散するためにキックボクシングジムに通っている。この日仕事が終わるとジムに向かった。

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水月七瀬 @joko_567

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