「愛おしい」を含む小説

綺想編纂館（朧）様（ @Fictionarys ）がX(旧Twitter)にて主催されている企画、『文披31題』への参加作品です。 昨年に続き、今年も参加させていただきます。 …

　高校二年生の八重やひろには、葛持甘奈という生き別れになった幼馴染がいた。 　彼女は小学生の頃、異世界に連れていかれて、やひろの前から消え去った。 　そんな彼女の影を追い続ける…

　他人との関わりを拒みながら、他人のぬくもりを求める人達……いや、逆かな。人のぬくもりがほしいのに、人と接するのが怖い人達……なんだか愛おしいと思わない？ 　そうかな。気持ち悪い…

涼風　凛は過去の恋愛にトラウマがあり、一歩踏み出す勇気が無い。 社長や御曹司とは、二度と恋はしないと決めている。 玉森　廉は玉森コーポレーション御曹司で親の決めたフィアンセがいる…

十七歳の夏。 高校三年生。 僕は。 スタートラインに立って。 君を。 愛おしい君の顔を浮かべていた。 運動会のマラソン競争。 この日。 一位をとったら。 君に。 告白し…

「花吹と宇乃らだけって思った？」――いつの間に。（大人って、純粋で面倒で、愛おしい。）駅員さんと、先生の娘と、

不覚にも出会った君が とても素敵で、愛おしくて でも、そんな私は 身体を売っていたね。

昨年末に著作の映画化が決まった『人間嫌い』と名高い小説家、屋戸 苅間《やど かりま》は、ふらりと日課の散歩に出かけた歌舞伎町で、ゴミ捨て場に寝そべっていた美しい顔の青年を拾う。ほ…

愛する妻と、愛おしい娘。 笑顔の絶えない毎日が、堪らなく幸せだった。 そんな日常が、ずっと続くと思っていた。 当たり前だと思っていた。 失うことなんて、考えたこともなかった―…

毎日は愛おしい。毎日を繰り返しのように思う人がいても不思議じゃない。だってその人は知らないだけ。繰り返される毎日のかけがえのない美しさを

儚い君の姿が。 閉じた瞼の中で微笑んでいる。 飛び交う。 銃声の中で。 僕は。 愛おしい君の微笑みと共に。 甘い。 白百合の香りを。 思い出していたのです。

とある降誕祭の日、すべてははじまる。血にまみれたそのコは「絶対に、生きてやる」と誓う。すべては望まれるままに。 闇の世界のその最も深部に身を寄せ、沈めて、ただただ生きることだけ…

「もう好きじゃなくなった。別れてほしい」 午後5時。 オレンジ色に染まる教室。 高校1年生の秋から二年付き合っていた彼氏に告げられた突然の別れ。

男爵令嬢エミーリアは妹を探す為、伝説といわれる聖獣番の元を訪ねた。　だが出会ったのは引き籠もりの聖獣番ウィルバート。　その性格上、人助けに手を貸してはくれなかった。人と接するのが…

「死んでこい。お前はもう用済みだ」 　男子しか魔術師になれないハイゼン王国に生まれたアスリアは、実家の別邸に閉じ込められ、規格外の魔力を父の出世の為に消費され続けていた。18歳…

　一人の又姪と大伯父、人間と不滅のシャーレ族。これは違う種族同士が家族になる話。 　そして、一つの歴史の終わりを見届ける話。 　広い海に囲まれたラフト大陸。唯一の陸地であるその…

～～～１０００文字以内のショートストーリー～～～　僕とあの子は、今日初めて温泉旅行へと出掛けた。助手席で楽しそうにしているあの子も、昼食後からは寝てしまったあの子も愛おしい。宿に…

輪廻転生しちゃってた？そして愛し子なの？な双子の妹。 まさかの転生だった！？愛し子の騎士になった双子の兄。 双子の忌み子説？ 不幸？幸せ？周り次第で変わる。 魔法がある世界なの…

2024年７月７日。世界は終末の日を迎えた。 平凡な少年だったツグトシは地獄となった街の中を愛おしい幼馴染の少女ユリハを探して何度も死に戻る。 そして１００回目の死に戻りの中で彼…

【二百年生きる妖魔ドウメキ✕虐げられた出来損ないの青年タイラン】 嘉稜国には、妖魔から国を守る守城というものがいる。 タイランは、若くして守城を務める弟に仕向けられ、魏界山に眠…