概要
闇であり、光の只中で息をする。この「私」は、誰だ?
とある降誕祭の日、すべてははじまる。血にまみれたそのコは「絶対に、生きてやる」と誓う。すべては望まれるままに。
闇の世界のその最も深部に身を寄せ、沈めて、ただただ生きることだけを目的に殺し続ける日々を送るだけの、曰く、クリムゾン・クリスマスに生きることを誓ったかつての幼子――サイ。苦悩と絶望、懊悩の日々を送り送って六年後のある日。事態はおかしな展開を迎える。いつも通りお得意の仕事を終えて自宅代わりの空き家に帰宅しベッドにもぐった筈なのに、気づけばそこは大自然の只中で。訊くに、「死の樹海」と呼ばれているそうだった。……は?
なにやらわけのわからない状況に陥ったサイの運命と「生きたいのに生きたくない」という矛盾する願いはどう転がっていくのか。目と鼻の先に迫ったメトレットとの戦、全面戦争がつい
闇の世界のその最も深部に身を寄せ、沈めて、ただただ生きることだけを目的に殺し続ける日々を送るだけの、曰く、クリムゾン・クリスマスに生きることを誓ったかつての幼子――サイ。苦悩と絶望、懊悩の日々を送り送って六年後のある日。事態はおかしな展開を迎える。いつも通りお得意の仕事を終えて自宅代わりの空き家に帰宅しベッドにもぐった筈なのに、気づけばそこは大自然の只中で。訊くに、「死の樹海」と呼ばれているそうだった。……は?
なにやらわけのわからない状況に陥ったサイの運命と「生きたいのに生きたくない」という矛盾する願いはどう転がっていくのか。目と鼻の先に迫ったメトレットとの戦、全面戦争がつい