君を欲しがる貝の名は

昨年末に著作の映画化が決まった『人間嫌い』と名高い小説家、屋戸 苅間《やど かりま》は、ふらりと日課の散歩に出かけた歌舞伎町で、ゴミ捨て場に寝そべっていた美しい顔の青年を拾う。ほんの些細な気まぐれで始まった、自身を《ゴミ》と称する青年との生活は思いのほか快適だった。男は「こんな日々がずっと続けばいいのに」と願うけれど、振り切れない過去がふたりに影を落として────。

不器用でとびきり愛おしいふたりの物語


敬愛している山田さんに元ネタお借りしております。