「忠臣？」を含む小説

※本作は、日本ファンタジーノベル大賞に公募する前の作品です。応募用に大きく改稿したものは別にあります（タイトルは『新・砂漠の賢者』） 自分の身代りに溺死した兄を蘇らせる為、四年…

　『考証者』と『時渡』――それは、歴史を正す役目を負う者だ。 　数年前、それは書籍の記述から始まった。 　歴史書、古文書、そうした時代を伝える書物の記述が、突然、書き換わって…

伯爵令嬢ラフレーズ＝ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。 王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。 長年の片思い相手であり…

山国からの来賓を迎えるにあたって、料理は肉にすべきか魚にすべきか――意見を対立させる、宮廷料理長ラウルと国王付き毒見人レナート。忌まわしい過去の思い出を夢に見たレナートは、眠れな…

晴田見グループ創業者の孫である「椿」の自称下僕として、一つ屋根の下で暮らす「アオ」は、この春で高校三年生になった。 教師や友人たちの口から日常的に飛び出す「進路」の二文字。 ずっ…

　かつて肥前の支配者であった龍造寺家と、九州征伐以降支配者となった鍋島家の因縁、復讐者である化け猫とそれを討ち果たす鍋島家の忠臣――という粗筋を今風の伝奇系ライトノベル風時代劇に…

　引きこもり気味な魔王の次男オルブルは、ある日兄達が起こしたクーデターに巻き込まれて命を落とした。 　しかし、一か八かの賭けに出た忠臣の魔法で転生を果たし、ダークエルフとして新た…

　題名は「ラ・ムスタシュ・ブル」と読みます（※フランス語で「青髭」の意）。 　とある「芽生え」をテーマにした短編のコンテスト応募用に書いたものにして、〝エルピラ・サイクル（作品…

徳川幕府の始祖家康には、後に徳川四天王と呼ばれた四人の忠臣達がいた。酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、そして最年少の井伊直政。徳川家康の天下取りに大きな功績のあった、彼等の内、最年少…

神と精霊が司る『世界』 その世界に数ある国の一つ、クナウスト国は隣国による突然の襲撃に滅亡した。 忠臣たちの手により落ち延びた王女アウローラは、復讐を誓い旅に出る。 新たな出会い…

大石内蔵助の妻りくと赤穂事件当時の江戸詰家老藤井又左衛門及びその息又右衛門の再会ストーリー

　蔡国の鴻輝王は残虐にして愚昧。人を信じず、自ら育てた犬のみを忠臣と呼ぶという。その犬は王宮で放し飼いにされ、戯れに人を噛み殺しても咎められることはないとか。蔡国の宮廷では、誰も…

侯爵令嬢メルビルは、誇り高き古からの忠臣たるオーバーハウゼン侯爵家の娘として、一大産業にまで育て上げた改良コンニャクによって国を大いに富ませることに成功した。 しかし実の妹カス…

魔王城ホズパレスでの最終決戦。強大な魔王の力の前に勇者一行は敗北寸前だった。 そんな危機の中、聖女フィーネリアは仲間を救うため、魔王に捨て身の特攻を仕掛ける。だが、その結果、気付…

いつかの時代、どこかの場所。ラケルなる世界で幾度となく繰り返されてきた歴史。人が社会を文明を築き上げては、魔が興りそれらを駆逐する。永劫の停滞を約束された、虚ろな円環に囚われた世…

コロナウイルスCOVID-19に罹患した東京都職員の滝沢みどりは、重度の肺炎により愛猫・馬琴に見守られながら命を落とす。 が、奇跡の復活を遂げた彼女はいつの間にか現代のパラレルワ…

その後宮には、ひとりの女絵師がいた。 ひとり、帝の寵を拒み、只、美姫の絵を描いた。 登場人物 鑽石………後宮街“都広野”に暮らす女絵師。もと遊女。 帝…………都広野のあるじ。天…

父上が死んだらしい。 その一報は、彼の忠臣からもたらされた。 魔王の息子に降りかかった使命は、交渉、策略、武力を用いて権勢を取り戻すこと。父の、数多の配下の仇を取ること。 それ…

伯爵家との政争に破れ、処刑された貴族がいた。 末代まで祟ってやるーと伯爵家を呪った男はリビングアーマーとなった。 しかし、リビングアーマーとして目覚めた男が見たものは没落した伯…

　戦乱の世が母を殺した日、檜扇忠臣は決意した。 　神仏に縋ることしかできない弱き者が、人間らしく生きられるように。 　――この世に蔓延る信仰の全てを駆逐せしめんと。 　戦国の世を…