「不協和音」を含む小説

西暦２４９５年現在、人類が光を超える速度を手に入れてからおよそ三百年が経過したこの時点で、太陽系内の有人惑星は、月や各惑星の衛星を加えると、その数は１０を越している。 ただ、こ…

シャボン玉の歌のように、空に綺麗に飛んで 弾けちゃった 揉める事はあっても あんなに 1つの事に夢中だったのに 弾けちゃった

音楽を聞くことが禁止された未来世界、人々は無音の世界で生きていたのだが。

東景太。あいつがそんな名前だから、東京に行きたいと言うのは自然の摂理のように思われた。 俺たちは同じ道を、ずっと一緒に歩いて行くと思ってた。でもいつからか、その波形はずれて、斉…

「こうするしか無かった。娘の将来を思った」 「死んでちょうだい！世界を敵にまわした男」 見下ろせば白い波が洗うリアス式海岸。人類終局の崖っぷちで雌雄を決する二人がいた。 暗雲が立…

最初から不協和音が響いていた一行は……任務達成を契機に一気に崩壊する。 そして……裏で全てを仕組んでいた者もまた……虚しい復讐に過ぎぬ事を知りながら……「それ」を実行せずにはいら…

とある寒村で拾われた少年、ブラッド。 彼は『神の歌声』によって、ただの村長を一大帝国の帝王にまで押し上げた。 しかし帝王の子供たちから帝王殺しの濡れ衣を着せられ、帝国から追放され…

崩壊寸前のメロディを美しいと思うのか。 壊れかけた音階はどうあがいても、元には戻らない。

バーチャルアイドル「カノン」こと橘奏乃子（たちばな　かのこ）は、持ち前の要領の良さやピアノの演奏動画などが評価され、群雄割拠のバーチャルアイドル界でもトップクラスの人気を博してい…

此の世を邪なる気から護る者……精霊。 人外たる彼らと、彼らを見る力を持つ人間たちが織り成す不協和音。 精霊の少女との間に深い縁を持って生まれた少年千尋は、彼らの戦いに否応なく巻き…

主人公が、ベートーヴェン作曲の『ピアノソナタ第２３番』を弾きます。

家出をする一平、深夜の歩道橋でスマホが振動する。着信を知らせる画面には、ルームメイトのリリコの名前が。「僕が家出をしたって、心配して電話をくれるような人じゃないのに･･･」救急車…

◆この作品は私の処女作をリメイクしたものです。発表時とはタイトルや構成を変えましたが、大筋はそのままです◆ どこにでもいる普通の大学生、笹原太一(ササハラタイチ)はいつも…

地球侵略をもくろむ宇宙文明フェデラーが地球人に課すミッション。 そのミッションの中で戦う少女たちは、地球防衛のために兵器として改造され、人としての存在を失った少女たち。 世界各国…

絵画、衣装、小説、写真。 　様々な作品がいろいろな形で世の中を彩る中、「想ヶ丘高等学校」では、それぞれの異能力を最大限に使って作品を作る、次世代型クリエイターの育成に励んでいた…

音が他の人より聞こえる男の子の話。

　私は、なぜか知らないところをバスで移動していた。 　たどり着く先には何があるのかわからない。 　記憶がないのかよくわからない。 　日が落ちたころに目的地に着いた。送ってくれた軍…

　片田舎にある写真館、「丸川写真館」の店主、丸川竜雄（まるかわたつお）は、気さくな人柄で、写真の腕前もいいものの、「パチンコが好き。」という困った一面があった。 　そしてある日竜…

※KAC4参加作品 　わたしの名前は、ミシャ。 　ミ国自由戦線の兵士。 　十年以上も続くこの内戦で、わたしは戦いに身を投じている。 　けれど。 　わたしが戦う理由は、そんな大そ…

龍を神と崇め、その恩恵を受ける瓏。 瓏では御龍氏と呼ばれる人々が、弦月魚という魚を媒介に歌で龍と人とをつなぎ、双方の意思を伝える役割を担っていた。 長きにわたり平和を保っていた瓏…