「ユートピア／ディストピア SF」を含む小説

　――到着予定時刻まで、あと十分です。 　眼球に設置された視覚素子が、視界にそう表示した。どうやら、居眠りの時間はないらしい。わたしは手元の鞄を探り、身分証を確認した。 「第五種…

――人類はたくさん間違えてきたけれど、間違いなく最終的な幸福を手にすることができた。 何もかもがうまくいったとして、その先にある未来は本当に素晴らしい未来だろうか？

※本作は現実を元にしたフィクションです※

姉のための臓器提供クローンとして生まれた妹×天涯孤独となった妹のために遺言によって製造された姉クローンの姉妹百合ディストピアSFです。

二百世紀。二一世紀様式にしつらえられた地球は転生を繰り返す『子どもたちの寄宿舎』として扱われていた……。

「導きの日」にまつわるお話です。空に住む人、大地に住む人、それぞれの視点で神様に祈りを捧げながら、すぐそばに居る大切な人と愛を育んでいく壮大なようでどうしようもなく小規模なお話を…

【SF短編集】 二千年続いた文明は、突貫工事の歴史によってついに耐えられなくなった。 より良い再生の為に、人類は突貫工事の天国を創り上げた。 より長い延命の為に、人類は赤子に似た…

SF短編を掲載していく予定です。 1.世界が終わる夜に転生するババア 世界が終わる夜に転生すると言い出したおばあさんと娘たちのお話。

【完結済】 とある世界とある国。大戦の功労者であったはずの黒鷹将軍ラオインは謀殺されようとしていた。 重傷の彼が次に目覚めれば、目の前には見知らぬ少女。 何者かにすくい上げられ…

　「いいね」？それとも「わるいね」？ 　2100年、ニホンだった島国。ニホンという国家は崩壊し、世界を牛耳る仮想通貨の会社カオスボムがニホンを動かすようになった。人口の99.9%…

AIが統治する日本は、理想の最適化社会か、それとも低劣な人間牧場か。人生ごっこをやめて本当の人生を手に入れたい男が、巨大な日本に１人立ち向かう！　日本民主主義人民共和国建国間近？！

月世界。 このセカイには争いはなく、人々は健康で、住人の大半が技術の発展に躍起になり、未来は幸福に満ちている。しかしこのセカイの常識は、長い年月をかけて、月世界の過去の権威ある者…

近代、核戦争やマイノリティの抑圧、差別などから切り離された安定が続いている。 孤児達も安定した職に就ける。というのは表の話。親を亡くし、将来性が見込まれない子供達は選ばれし子供…

陸上に命を懸ける美少女たちが時にレズレズします。 生命諸島は幸福の島。 フォルトゥナを信じよ。 幸福を信じよ。 ヒトは、幸福であることで生かされているのだ。

筧隆二は平凡な家庭をもち、その時代には当然の方法で子供を作った。すなわち、精子バンクと卵子バンクに夫婦それぞれの精子と卵子を提供し、生産工場の人工子宮にてマッチングつまり受精させ…