「ユートピア／ディストピア SF」を含む小説

SF短編集

AI〈Azure Legacy（Az）〉が倫理と幸福を管理する都市国家〈AEMZ〉。 人間の感情は“最適化”され、争いも貧困も存在しない。 すべての市民はAzの判断に従い、“正し…

“We’ll（ウィール）”というスーパーAIの通知に従えば、誰もが“幸福”を約束される未来。 ユウは、喫茶店で“未来の幸福”を約束された婚約者との対面を待っていた。しかし現れたの…

退行催眠で人々の心の奥底を旅し、トラウマを癒すヒプノセラピストの私のもとに、近年「未来」を見てしまう人々が現れ始めた。 ある日訪れた女性クライアントを深層トランスへ導き、意識を遥…

これは広義の「恋愛」小説。あるいは狭義のホラー小説。 調和と監視の世界が崩れはじめた。 そんなとある世界における黄昏の序章のみを書き残す。 音読して読みたい語彙。だが、声に出して…

そこは生活に関するものが「天蔵（アマゾウ）」という通販サービスを通して何でも無料で手に入る楽園のような世界だった。 仕事も学校も試験もなんにもない――。 人々は毎日、時間もお…

貴方の想像する未来はどうですか？ その未来で、人は誇りを持って生きていますか？

令和7年、夏。 昭和100年が過ぎようとするのに終わらない不況と、社会に漂う閉塞感。 未来に希望を見いだせない「俺」が迷い込んだのは、2050年の日本だった。 活気に満ち、人々が…

　AIは発展し、人類は労働という名の柵から開放された。 「今日は何をすればいい？」 　青年はそう問いかけた。 　だが返ってきたAIの声は、いつになく静かだった。 「あなたはもう…

タイムトラベラーのティムが、多元宇宙を飛び回り各地に散らばる『世界滅亡の危機』に遭遇する冒険物語。

人類が飛躍的な進歩を遂げた未来世界。そこでは多くの人々が急速な文明の変化についていけず停滞を望むようになり、やがて人類は、技術の発展を抑制した〈文明停滞特区〉と呼ばれる地域を設け…

その人の『価値』が、その人の『力』を決める世界。 『インフィニティ』と呼ばれる持続可能な無限のエネルギーを供給する機械によって、人々は『生きる』ことに苦労をしなくなってしまった。…

20XX─── 最新の技術を持ってして造られた聖都市アムネジア。それはこの世界で煌々と輝きを放つ星。誰もが安寧を手に出来る理想郷。壁に囲まれたその都市は、今日も虚像の上に息をする…

「物語」が禁止された世界で、ミホは星空を眺めていた。ミホはある日同級生のサヤカに声を掛けられ、星を見る「同志」であることを知った。そしてサヤカはミホに「星座」の「物語」を語りかけ…

　18世紀以降もはや共同運命体となっていた人間と科学技術の、進歩と栄華の歴史は、再生に数万年規模の時間を要する深刻な環境破壊と、それに比して余りにも小さな希望を残してその幕を閉じ…

みんなが無事、明日を生きていくために。 SFなのかタグが正しいのかどうかは全く自信がありませんが、たぶん大丈夫だと信じたい。 KAC2023お題「深夜の散歩で起きた出来事」の…

前時代的なネーミングセンスで『ハイパープレイクスルー』と名付けられた技術革新はこの世界を大きく変えた。 もちろん便利で安全になったとは言えるのだが、それは別の側面から見れば不便で…

あらすじ： 　荒廃した遥か未来の地球では、人類の意識をネットワーク上にアップロードする計画が始動していた。その作業は〈ジョイント〉と呼ばれ、一人一人の脳にある意識を珪素製ニューロ…

中世のような風習と、高度な文明が共存する街で巻き起こる混乱の物語。 二人で旅をしているパドマとアガサは、ある朝、絶滅したはずだった子供を川辺で見かけ、その姿を追う。 たどり着いた…

あらゆる主義主張が受け入れられ、様々なグループが混在する多様性社会。 理想的のようでいて、そこに息苦しさを感じる人もいる……。 ＊本作はカクヨム外のサイトで行われた「第二回かぐ…