人体改造によって「その先」を追い求めるアスリート少女の物語。読みようによってはある種の幸福論とも。速さへの渇望、アイデンティティの問い掛け、そして良くも悪くも純粋。非常に興味深く、ユニークな読書体験でした。惜しむらくは粗筋と本編との乖離が、、
『生命諸島』に住む人々は、幸福でなければならない。陸上選手である少女トゥアンの幸せは、走ること、速いこと、と定義されている。実際、彼女はトップアスリートだ。しかし、ヒトの体で走れる速さの限界に達してしまったら――?疑問を抱いたとき、彼女の運命は変転し。それでもトゥアンは速さを求め、幸せになろうとします。少女が最後に到達した地点を、どうかご覧ください。