「グラス 短編」を含む小説

玻璃王国の少女トモリは、ある日突然、見知らぬ国「南風市」というところに転移してしまう！ 途方にくれていたトモリの前に、南風図書館の司書ムムが現れる。 「いい声だな。ちょっと手…

※軽度ですがセクハラ描写とうつ気味描写と自死を匂わす描写がありますので自衛が必要な方はご注意ください。 カクヨムWeb小説短編賞2022「令和の私小説」投稿作品です。

カクテルグラスを片手に、私は口をあんぐりと開いた。大学の同期の美里とは久しぶりの食事。そこで、神妙な面持ちの彼女から打ち明けられたのだった。

あそこで光っている月と、このグラスに映っている月、どちらが本当？ どちらも嘘だよね。 さあ、惹かれていたのは何に。

　いくら飲み干してもすぐにワインで満たされるグラスを彼女は持っていた。

小説家である俺の妻は悩んでいた。 執筆中の子ども向け小説での、キャラクター造形に。 真摯に作品に向き合う妻を愛おしく思いながら、俺は仕事に向かう。 ※この作品は、自主企画『第二…

【宣伝広告】『「人は誰でも三つの秘密があると言いさあ」「私はなにも やましい ことなど」「そう むき にならねえでくだせえ。物の例えでさあ」そう言って、亭主は二杯目のスコッチウィ…

記憶を立体映像として保存できるようになった近未来。 公園のベンチに座り佇む男。 彼はARグラスをかけ、彼の見てきた思い出を、いろんな場所に投影し、巡る。 今日、その思い出たちに…

Ｉ字型のバーカウンターに立つマスターが、静かにグラスを磨いている。そこへ、一人の女性が腰を下ろした。赤い口紅が印象的な女性だ。彼女が身に纏う藍色のナイトドレスは、いくつものライト…

私は大丈夫。いつだって清らかで、私を悪く言う人はいない……はずだったのに。 すみません。自分で意図した題名とまったく違うものを付けていました。自身でも何故間違えたのか…

謎のバーテンダー×エリート弁護士　 一夜の過ちが運命の歯車をまわす。 グラスに注がれた一滴の液体。それは甘美な味と芳醇な香りがした。 封印された記憶は抗えぬ誘惑に掻き立てられ本…

僕は薄く黄色掛かった液体の中に浮かぶ氷をグラスの側面に当てて、カラカラと音を立てながら言った。 「そして昔の記憶が甦った…と云うわけですね」 カウンターの向こう側で、ひとつずつグ…

この眼鏡をかけるとあるものが見える…

この世には見たくないものがたくさんある。 このメガネをかけるとそれらすべてが見えなくなる。 そんなメガネの話。

交際してきた敦から、別れ話を切り出された主人公。思い当たる原因もあり、一時は廃人化するけれど……

恋人にこっぴどく振られた帰り道、主人公は透明な翅の蝶に出会う。 蝶に導かれるまま歩いた先で出会ったモノとは。 日常から非日常へ誘われる一夜の物語。 ネットプリント企画「#ペーパ…

虚ろなバブル期には、虚ろな恋が何千と湧いては消えた。そんな場面を、当時の空気感とともに描こうとした短編です。 主人公の賢吾は、深夜のお洒落なバーで、見栄にまみれた空虚な恋愛ゲー…

私は５回目の結婚記念日に、彼とレストランに向かった。彼が予約してくれたフルコースと美しいワイングラス。私は、その全てが夢だと知っている。知っているから嬉しくて、知っているから悲し…

君に会う口実は、いつも決まっている。 これ以外、思いつかないから。