「ちょっとだけSF」を含む小説

会議が始まるのを待っていると、異臭がした。 ネスタは、同僚の異様な振る舞いを、めがね越しに眺めるのだった。

※ホラーではありません

　研究室で静かな朝を迎えた博士を待っていたのは、バカバカしいミスで発生した世界の危機だった。 　残り３分間！ 　博士の挑戦が始まる。

人類は微細粒子状の機械バイオナノマテリアルを使って、体内の状況を把握したり、体内にデバイスを埋め込んだりと、生活を豊かにしていた。 百合は学校の帰りに友達の鈴音（ベル）と共に、…

　作家、黒原史緒は、純粋失読という病名を医師に告げられる。文を書くことはできても、書いたものを読んで理解することができなくなるその病気は、作家としては致命的だった。 　同性の恋人…

※完結してますが、上げ直すかも。７万字くらいに再構築したい。 　あらゆるＶＲＭＭＯからアバターをコンバートできるオープンワールドバトルロイヤルゲーム——〈ブラックラウンド〉。空…

これはいい年してフリーター、昼夜逆転しただらしない生活を送る俺のお隣さんのお話。 正義感が強く、ルールや規則に厳しい彼、若井進。好青年を絵に描いたような彼には秘密があった。

金色の山吹と薄紅の枝垂桜でつくる美しいお花のトンネルを、いまから２０年後にベビーカーを押して通るのはだれ……。

将来や自分の中途半端さに悩む女子高生・祐実（ゆみ）。その友人・勲（いさお）、そして怪しげな二日酔い探偵が出会って 街中に現れた謎めいた落書きの真実を追う。 そこには異能力を持つ…

事故で植物人間になった橘柚月の治療として、彼女の脳にAIであるカーヤがインプットされる。体は人間。頭脳は人工知能という存在が誕生した。 ところが人間という仕事はとても難しく、様々…

遠い未来の地球で研究者である白川・K・冴理は、いぬみみと尻尾を持つ男性型デミ・ヒューマンの研究をしている。若くして華々しい功績をもつ才媛だ。 そんな冴理を家で待っているのは――……

きょうりゅう島は恐竜が生き残っている、自然が作った奇跡のタイムカプセルです。 現在、恐竜とともに生きる人々の日常生活はどんなものでしょうか？島に住む小学四年生のケイタとソウタを中…

負けヒロインを負けさせないために、ほんのちょっとのSFを。 全4話(予定)の短編です。

　失恋の恭介。 　友人の失恋内科の小椋を訪ねて、治療を受けました。 　3は、SF。もしくは、ホラーが正しいカテゴリーだと思いますが、続きなので、このカテゴリーで公開しました。

場所は東南アジアベトナムのハノイの一角。子どもが出来たと腹が膨らんだ妻から職探しを催促され、ダックは外に出た。まずは調子良く酒を買おうと市場に向かうと、10歳ほどの子供が声をかけ…

遥か遠い未来。 人類は地球を離れ、衛星である月に住み着いていた。 月に住む主人公は、二分されるコロニーの中でも強く生き抜いていく。 ある日、弟だと名乗る人物が現れるのだが、その存…

　日本の首都であり心臓、東京。 　都心は見上げる程の高いビルが並び、雑多で、慌しく時間が駆け抜けていく。 　千四百万人近い様々な人間が、様々な思惑を抱きながら生きているこの土地…

……ナギの声と共に、黒猫に変化が現れた。黒い、毛皮だと思われる部分が、ぞるんっと剥けたのだ。 まるでライチの皮を剥くみたいにまわりがはがれ、中から金属の光沢を持つ白猫が出てきた。

長峰雪海。十六歳。女子高生。家族はいない。 そんな私が冬の朝に見つけたのは、無限の海を走る不思議な列車と、一人のクラスメイトの女の子だった。

交通事故に遭って瀕死の状態に陥る女子高生「マリ」 目覚めると懐かしい雰囲気の暖かい部屋にいた。 馴染みのあるベッド。机。カーテン。クマのぬいぐるみ。 子どものころに愛した部屋なの…