「えだは会」を含む小説

　幼少のころから絵を描くことが好きだった『居海庸（いかいよう）』のその才能には、当時から目を瞠るものがあった。 　しかし彼に備わっていたのは、単に描画の能力だけではなく……。 …

どこにでもいそーな高校生の寺島瞬。 入学式での校長先生の話を聞いて隣の席の安土さんとの会話で校長の話の話題になって、自分の将来の夢について考え家に帰ると、テレビで小説大賞という小…

謎宮、それは魔物を産み出す巣である。災厄をこの地にもたらし続けている。 なのに、冒険者チーム――夜回りの目の前に現れたスライムの謎宮にはなぜか “魔物離脱不可”という特殊規則が…

※前作を読まなくても、本作単独でお楽しみいただけます。 歴史研究会の平松さんは、歴史に詳しくない僕も活動を楽しめるようにいつも工夫してくれる、優しい女子だ。今日も歴史をベースにし…

歴史研究会という小さな部活に、僕は部長の平松さんとお近づきになりたくて入部した。平松さんは優しい。ある日、僕のためにクイズを作ってきてくれた。歴史をベースにした推理ゲームの始まり…

勉強会に飽きた私たちは、「仲間はずれゲーム」という推理ゲームを始めた。そこで友達が取った不可思議な行動と、その訳とは？ 「５分で読書」短編小説コンテスト2022「５分で解決探偵、…

　私、千早(ちはや)と滝川(たきがわ)さんは、ネットを通じて知り合った親友。 　毎晩、通話して、ノンアルコール飲料で飲み会をする、アラサー女子だ。 　ある日、私は書店でタロット…

高校時代の部活の同窓会に呼ばれた中田流星らは前日に来ていた部長の刺殺体を発見する。 そして机の上には、殺人コレクターと名乗る者からのメッセージだった。 それは、このコテージ起こる…

―――――――大陸一の奴隷大国プルクテスに小さな物語が始まる。 　あるとき、少年は出会った。闘技場で華麗に宙を舞い、魔獣や野獣を斬り裂き、傷一つ負わない冷血な目をした黒髪の少女…

小学校に勤める知唯《ちい》は、研修会のためにバス停のベンチで待つ。 そこで以前、一緒に勤めた『テン子先生』と再会する。 転任地で悩みを抱える知唯はテン子に相談をする――。 雨の…

35歳にもなって、恋人も結婚もしていなかった俺の前に、現れた運命の相手は、男だった。 二人との出会いが、俺の運命をかえていく。 こんなに人に愛されて、愛する事は二度とないの…

伯爵令嬢のエレーヌは第一王子のエドワードと婚約中であった。 舞踏会の夜、エレーヌの前に現れた少年は突然、「婚約破棄したいんでしょう？」と言う。 エレーヌは否定するが聞き耳を持…

　家族から愛されて何不自由なく育った公爵令嬢のフランチェスカは、ようやく成人を迎え、自分を磨きに磨いて臨んだ舞踏会で、最近いい雰囲気だったはずの令息と大喧嘩してしまう。その場をお…

大学同窓会が管理する山荘でフィールドワーク合宿をする学生たちに訪れる、奇妙な体験。 Twitterにあげていたものの完全版です。 ごくぬるい官能描写があります。苦手な方は読むの…

こんにちは、九州大学文藝部です。今回は三題噺をお届けします。 2022年4月17日に「三題噺」を開催しました。三題噺とは、ランダムに提示された3つの単語を使って作品を書くというも…

アンカラの旧市街で発見された羊皮紙には、16世紀に書かれた風刺劇が記されていた。それは近代文明への批判に他ならず、神が旅立つまさにその瞬間を描くものだった。 第二回 架空の読書…

テュコは妹と街で雑貨屋を営む30前の男。ある秋の日、遠くの森に住む女から大量の注文を受けた。配達した先はりんごの森。その森には魔女が1人で住んでいるという。 街の人からの評判もい…

とある高校の生徒会長をしている俺、四月一日春の家に突然、孤独な少女、佐々木六花がやってきて一緒に暮らすことになった。どうやら海外に転勤中の母がもらった子のようで………。 母に聞…

人名辞典更新しました。12/22 光ヶ丘高校の生徒会会長の一ノ瀬 織姫は眉目秀麗、文武両道、清廉潔白の絵に描いた様な美少女だ。 だが笑わない。 いつか彼女の満面の笑顔を見る…

『正しいドミノの倒し方』という本を読んでの読書感想文。原稿用紙4枚（3枚ちょい）です。 　■　■　■　■　■　 第二回 架空の読書感想文を書こうの会 https://kaku…