「文字 言葉」を含む小説

留学中に出会ったらしい彼女は、ある人突然日本にやって来る。 暮らしていく場所がないので同棲することになったのだが、彼女に日本語は通じなかった…。 そして、俺もドイツ語は喋れない・…

　１２歳の時に声を失ってしまった公爵令嬢ローレインは、失声症から社交場でも相手にされない。許嫁も持たない彼女は、社交場で結婚相手を探すことも出来ず、ただその容姿の美しさから長年「…

４文字で済ませられる気持ちを ４文字で済ませないようにして 砂浜から月を望んだ人間の言葉 群青に溶けて消えた白波の遺言

同じ夜を乗り越えるすべての人たちに捧ぐ

主人公である久住透《くずみとおる》の人生は、選択における失敗と、その後悔の連続だった。 彼の年齢は既に６８歳。 日々を悔やみながら過ごすばかりの彼の下に、ある日、神を自称する少年…

あるところに劇作家として大きな成功を収めた男がいた。ゆえに彼は傲慢だった。 男は事あるごとに自身の尊敬する詩人の言葉を引用することがあった。

一言あらすじ 無能な主人公の言葉を、周囲が深読みしすぎて名推理と勘違いする話です。 長いあらすじ ハードボイルドな探偵に憧れていた青年は、一つの能力も持たぬまま異世界に飛ばされ…

自分の気持ちを伝えることはとても怖いことだ。相手に自分の心を伝えて受け入れられるのか、拒否されるのか、そんなことを考えて自分の心を奥底にしまってしまう事がある。本当にそれであなた…

会社が潰れたのを機に田舎へと帰った賢人（けんと）は、実家に住む祖母から土地の相続を持ちかけられる。 権利書には、自宅以外にも祖父が趣味でやっていた畑の住所がいくつか並んでいた。 …

つまらない学校生活、友達がいなくたって、ぜんぜん平気。 だって、わたしにはいつだって彼ら（推し）がいる―― 思春期の輝き、どきどきが止まらない。 推しとの出会いがわたしを変えて…

文字という概念がない世界で、生まれながらにそれは体に刻まれる。 刻（レター）と呼ばれるそれは、人それぞれの能力を表す。 刻によってそれぞれが争いなく分業していたが、亀裂を入れるも…

◎インスタントフィクションとは、自由な発想と気軽なノリで書かれた文章のことです。 気が向いたときに、自由に遊び感覚で書きます。 1話につき原稿用紙1、２枚ほど、約400〜800…

　ある日。女子大学生である間藤コヤケの部屋に、見たことない人形が現れた。布製で女の子の人形であるそれはタグが引きちぎられていて、「Ａ……」という文字しか見えず、名前も解らない。突…

【KAC2022に出しそこねた幻の作品】 お題「日記」 夏の終わりが近づく。 海岸の防波堤の上。 二人だけの日帰り小旅行。 登場人物 私：柳　若葉（やなぎ　わかば）　見た目…

　妻とよりよいコミュニケーションを図る為、交換日記を始める事にした。普段は口にし辛い言葉も、文字にすれば伝えやすくなるものさ。これで無口な妻も、付き合っていた頃みたいにデレデレし…

あと十日で私たちは子供じゃなくなる。 その前に決めなくてはいけないことがある。 事情とか思いとか、そういうのは関係なくて。

＊もう忘れてしまいましたが、その昔、何かの賞に応募したコントです。 　面白そうな企画が見つかりましたので、参加させていただきます。 ―――――――――――――――――――― …

11年過ごしてきた娘の卒業式 両親の介護に疲れ 荒れていた私の元に やってきた幼かった娘… 思えば色々なことがあったが いちばんつらいのは反抗期だった ――――――――――…

　KAC20226のお題「焼き鳥が登場する物語」 　魔法学園の最大規模のスポーツ・『ロジウラ・カラフルスターズ』――。握った『筆ペン』に物体から色を吸収させ、その物体の最後の文…

心を揺さぶる3月の黄昏時の香りに負けそうになって、思わず彼女に連絡した。 文字にするのが苦手な僕と、言葉にするのが苦手な彼女。 真剣な話の途中で、急にテレビがついた。