言葉の通じない恋人
有栖川 天子
Kapitel eins (第一章)
プロローグ
眠い・・・。
時計は朝の七時を指している。
いい加減起きないと、学校に遅刻してしまうではないか。
うーーーーーん。
まぁいっか。
学校なんて、正直休んだところでどうってことない。大学だしね。俺は 中の下ぐらいの成績を残して、どっかの企業に就職する。まぁそんな感じでいいだろう。
はぁ・・・。起きるのがだるい。
可愛い女の子が毎朝起こしてくれれば、パッと目が覚めて良いんだけどなぁ。
そうなれば、毎日最高の朝になるのに・・・。
「it's time to wake up?」(和訳:いつまで寝てるの?/いつ起きるの?)
「はい?」
別の意味でお目々ぱっちりになりました。
「Guten Morgen , んふふ」
「ぐ、ぐーでんもるげん?」
寝起きだから、寝ぼけているのかもしれない。でも、朝起きたら、なんか美少女が俺の部屋にいました。
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