「ただわたしだけが」を含む小説

　天文部三年生の藤枝は、夏の天体観測を最後に部活を引退する。その前に、やり残したことは全部やりたい。例えばそう、後輩二人をくっ付けることとか。 　両思いの二人の後輩、朽木と北里を…

「古事記」に依りますと、わたしたちの暮らすヤマトの国を造ったのは、伊邪那岐命（イザナギノミコト）という男神と伊邪那美命（イザナミノミコト）という女神でした。 二人は愛し合っていま…

『入れ替わり（呪い）発動のトリガーはくちづけ！？』 伯爵令嬢アシュリーは、結婚を間近に控えた幸せ絶頂のある日、悪女ヴィタリスの罠により、リカルド王子から婚約破棄を言い渡されてし…

唐突だが、高坂くんはイケメンだ。 容姿端麗、文武両道、男子からも女子からも大人気の絵に書いたようなイケメンの高坂くん。だけど、わたしが好きになったのは――高坂くんの隣にいる、梶川…

十六歳になったら首都へ行き、決められた相手と結婚をする。父親との約束に従い、首都行きへの列車に乗り込んだエトワールは黒髪の軍人と相席する。はじめこそは父親とおなじ軍人の彼に警戒を…

皇流の免許皆伝を持つ皇 詩織。 いつもどうりに家で過ごしていたら、突然神サマを名乗る少年に事故で異世界 に飛ばされてしまう。 「いや、いきなりこんなのってあり！？」 「その程…

ある時に、犯罪が、おこす のは、まだおぼつかない7人の競い わたしは、布川をおいつめる 悪魔探偵事務所の探偵を使っても

人工河川… 街の外れにある河川。狐を祓うために一度流れを人工的に変えられており、その一部が滞留して湖を形成している。近くにある橋との光のコントラストで、とても特殊で綺麗な水面を作…

【STORY : A】 地方新聞記者の火伏（ひぶせ）は、冷え切った妻をどうすることもできずに、半ば逃避行という形で取材旅行に赴いていた。表面上は、「地方紙の安い記事を書くのに辟易…

伯爵令嬢リーゼロッテは、ある日、自分が『裸の王様』の世界に転生していることに気がつく。 美形陛下の裸パレードという悲劇を防ぐため、悪党二人の詐欺の証拠を掴もうと頑張るリーゼロッテ…

　わたしは最近よく夢を見ます。その夢の１つを小説にしました。 　わたしは結婚をし、普段から円満な生活を送っていましたが妻が浮気をしているのではと疑いを持ち始めてから夢をたくさん見…

私がわたしである為にし始めた事

少女とナイフ。白い肌と返り血。取り返しのつかない罪と、恍惚。 各短編に繋がりはありません。どこからでもどうぞ。 血が出るし倫理観がご臨終なので注意してください。 『破滅少…

日食が起こった年、神に伴侶という名の贄を捧げる群雲国。 その国の元巫女・紗々良はある願いを聞き入れてもらうべく、火と技を司る炉神の贄に志願する。 けれど炉神は彼女に対してよそよそ…

古い神々と諸仏が共存する、紀伊・和歌山。 この地にある遺跡・寺社・美術品等の「文化財」の中には、あやかし達への結界として機能しているものも多いのです。 そして、そんな結界文化…

子犬を助けようとして川に飛び込んだわたしは、気がつくと異世界にいた⁉️ 『精霊の愛人』であるわたしが最低底職　介護職として異世界無双しちゃいます。 エブリスタ、小説家になろうにも…

わたしのそっくりさんがいるらしい。同じ時間帯に別々の場所でわたしと過ごしている友人がいる。 そうまるで鏡像のように。

第四回偽物川小説大賞 https://kakuyomu.jp/user_events/16817139556223025327 に向けて書かれた作品です。 『わたし』は親友と暮ら…

「海の向こうにも、人類はいるんだよね、ビディ？」 「はい」 「みんな眠ってるのかな」 「はい」 「一人くらい起きてる人、いるんじゃないのかな？」 「いいえ」 「でも、わたしは起き…

一卵性双生児に兄妹や姉弟は存在しない。しかし男として生まれた和泉の片割れは「妹」だった。 儀仗隊に入った兄を追いかける妹・倭は、身体が男であることを使い自身も儀仗訓練隊に入隊。同…