「階段」を含む小説

　菱木健太は病弱な少年だった。小さい頃から入退院を繰り返し、家と病院が彼の世界のすべてだった。 　そんな健太は絵を描くのが好きだった。 　ある日、健太は死んだ。突然の発作でこの…

異能の主人公である隠（なばり）が幽霊を退治したり心霊現象を解決したり（しなかったり）する話です。 今のところですが時代設定は2000年代前半を想定して書いています。 『S高の幽霊…

避難する人々が目にしたプラザの光景は、ビルの階段を下りる間にどれほど恐ろしい事態を想像していたとしても、それをはるかに越えるものだった。焦げた遺体の一部。靴。飛行機の破片。炎を上…

【１２００ＰＶ感謝】主人公の多香緒は、ありとあらゆることにチャレンジして有名人になりたい女の子。その為に、ファンに内緒で賞金首を狩るハンターも、女性なのにやっている。なぜ、そこま…

※ 主人公の回想に出てくる〝いつか読んだ小説〟とその後の『』内の一文の引用元は、 趙昌仁 著『カシコギ』になります。

昼休みの屋上前の階段踊り場は唯と双葉だけの秘密の場所。 双葉が絡み、唯はあしらう。違うようで少し似てる2人の恋模様

りさは、学校の図書館の螺旋階段を上っている途中眩暈に襲われて足を踏み外してしまう。 耳鳴りがして、気づけば自分の身体を見下ろしていた。俗に言う幽体離脱してしまい、なんとか元に戻ろ…

ブラック企業に勤める久瀬響（25）は ようやく３０連勤を終えた。 帰り道、フラフラな状態で体力に限界が来てしまい、 階段から足を踏み外してしまう。 「なるほど、死ぬ時ってこんな…

※電撃の新文芸様で書籍化いたしました！ 5歳の時に双子は不吉だからと修道院に捨てられたエルシー。16歳になったエルシーは将来「神様のお嫁さん」であるシスターになるために、シスタ…

朝起きたら、母さんがブタに変身していた。 「ブ、ブタ！」 「何よ、出し抜けに失礼ね」 僕は悪い夢を見ていると思い、もう一度寝ようと階段を上りかけると、母ブタは器用に豚足で僕のシャ…

十四歳の秋。 僕は初めて告白した。 理科室脇の階段下で。 君は何も言わずに。 コクンと、頷いてくれた。 それが。 僕の初恋でした。

旅館を訪れた長谷川夫妻の夫、悦郎が奇禍にあう。

ならず者や怪物が集う地下迷宮。 ある者は富を求め、ある者は力を求め、ある者は失った何かを取り戻すため、今日も迷宮への階段を降りる。

　21世紀末、一億年後に迫った破滅から逃れるために人類は永遠の「引きこもり」を選択した。 　物語はそれから百年ほど後に始まる。リツコは高度八千メートル地点に「空」へ続く階段が設置…

夜の寝所で裸で抱き合う男女。 女性は従姉、男性は私の婚約者だった。 私は泣きながらその場を走り去った。 涙でゆがんだ視界は、足元の階段に気づけなかった。 階段から転がり落ち、…

佐京光希は友人の日下由貴から、明日のテストに向けて勉強を教えて欲しいと頼まれる。そこで放課後を利用し、二人は勉強をすが由貴は学校に教科書を忘れてしまう。夜を迎えた学校に探しに入る…

ある日、翔、春斗の小学生は、学校に寄贈を受けた土偶が不自然に動いていることに気づく。それに伴い、学校の植物がしおれ、小動物たちは異常なほど元気を失うなどの現象が起こっていた。翔、…

祖父母の家で見つけた父のスクラップ帳には、当時、父がファンだったアクション俳優が好きだったという特製ジュースの作り方が……。家族のささやかなエピソードのお話。超短編です。 柴田恭…

打ち棄てられ、朽ち果てたその家には、秘め隠された蒐集物と、籠められた忌まわしい念が人知れずこびりついている ―――。 柴田恭太朗様主催の『カクヨムに三題噺を復活させよう！プロジ…

私は子供の頃、土日はいつも祖母の家に泊まっていた。祖母の車に乗り、いつも利用しているスーパーで奇妙な白い人形を見つけてしまった。 実際に体験した話です。文章において拙い部分があ…