「思い出」を含む小説

KAC2022参加作品です。お題「二刀流」

まだ寒さが体に刺さる2月。本屋で僕は彼女を見た。ソレを誰か理解した僕の足は、まるで恐怖を感じたかのように震え出した── 過去から今、そして今から未来へと紡ぐ、どこか儚い不道徳恋…

夢月七海さんの自主企画　同題異話２月号「沈黙に積雪」　への参加作品。 《最強女子》✕《地味男子》　幼なじみの二人が過ごした一抹の思い出。 着想元は樋口一葉さんの「たけくらべ」。

「赤いかえでは流れ落ち、やがて里に着くじゃろなぁ・・・。」 「青いあやめはゆらゆらと、かえでが来るのを待っている・・・。」 わらべ唄が、二人の少女の思い出であった。 二匹は…

戦が終わり王都に帰還していた英雄騎士様、ノクサス・リヴァディオ様。 ある日、ノクサス様の使者が私、ダリア・ルヴェルのもとにやって来た。 近々、借金のかたにある伯爵家へと妾にあがる…

TVのワイドショー見ながらブツブツ独り言。スカッとしない。 ヤフーにコメント。かなりスカッとしない。 電車で席譲られる。これはスカッとしない。 馴染みのカフェでジジババ談義。全然…

私が高校一年生に実際に体験したことです。あまりにアホなので嘘かと思われるかもしれませんが、ほぼノンフィクションです。

ふと気付くと私は、『食堂』という文字に足を止めていた。 無表情な少女に呼び込まれ店内に入った私は、「お客さんが望んだ料理は何だって作ります」という店主にうながされ、ひとつオーダ…

ーー魔法vs武術！！ ーー魔法生物vs武人！！ ーーチート級魔法vs戦国時代より紡がれた戦闘の術理！！！ 闘技場の冷たい牢屋で目を覚ました元勇者。 彼には一切の記憶が残ってい…

昔、むかしの話。 僕が中学２年生。 １４歳。 キャー。 その時のお話です。

彼が抱くとある世界への思いと、思い出。それは嘘か現実か。後味の悪い話（※重複投稿作品）リィズ・ブランディシュカ

「紫陽花って好き」 校外学習の日、私は嘘を吐いた。 好きでもなんでもない男の子、斎藤くんに話しかけるために。

19歳の冬、あたしは自分の半身だと思える人に出逢い、恋をした。 実らなかったけれど、大切な思い出となった恋。 あの人は、今でもあたしの心の中に密やかに棲んでいる。 そんな恋の思…

男の散歩です

白黒の世界。海に掛かる濃霧の先へ想いを送る

ある男の手記。その中には腐れ縁とも言うべき内容が綴られていた。男は手記に書き記す行為を経て、何を思い出すのだろうか。

こことは似て非なる世。 人に代わり、鬼械と呼ばれる人形が不浄を祓うようになった時代――。 この物語は胸を焦がすような怒りから始まり、そして胸を焦がすような想いに気付いて終わる。…

行きつけだった思い出のバーを久しぶりに訪れた主人公。このバーに来たキッカケとは… エピソードを元に書いたフィクションです。 私の作品を音声投稿・動画投稿したい方向けに投稿の際の…

時代は昭和から平成へと移り変わったばかり。主人公・野樹咲人は子供の頃、病で聴力を失った。その代わりに「桜の声を聞くことができる」という不思議な能力を得る。咲人はそれを活かして全国…

私は人が怖かった。 でも、人の笑顔が大好き。 私は笑えないから。 でもね、損得の言葉の人は幸せになれない。 私は不器用ながら、優しさを返していった。 嘘の噂は否定して。 私を不幸…