「見たくない 短編」を含む小説

高校生である鳩山渚紗は同じクラスで少し変わり者の中条大我に密かに恋心を抱いていたが、ある日彼のスマホの画面見て、彼には既に彼女がいることを彼女との別れ話から理解してしまう。彼のこ…

近所の猫を見て思いついた短編です。

死者の声を聞き取る憑具師(ひょうぐし)により創り出された人工意思は、死者の過去を代弁する。 年端もいかない男の子は、なぜ浜辺でひとり死んでいたのか。 彼に憑依した人工意思が、彼の…

初めて来たのに、不思議と落ち着く懐かしい場所。どこかで見たことがあるような景色。それはもしかしたら、前世の誰かの記憶かもしれない。

大学の修士課程に通うまことは同い年のフリーターの彼と付き合っていた。2人で自撮りする時はいつも彼の口角が上がって、喘息持ちのまことを思って煙草はやめた。 大切にされていると思って…

怖そうで怖くない少し怖い企画に応募しようと思ったら気づいたら月末～～。 動画サイトで見た編集者の「こいつ（A）を燃やすために先に（B）を燃やそう」という意思を非常に感じる動画を…

畳を張り替えた。横になって大きく深呼吸した。吸い込んだ空気は、爽やかな草の香りと、少しの墨の匂いが混じりながら鼻を抜けていく。ほんのわずかに鉄の臭いがした。 絵空事のような淡…

ビルに囲まれた都会のあるホテルの一室。 政府に雇われ、楯突く者を排除し続けた殺し屋はその日、一人の天使を見た。……冗談などではなく、本当にそうだったのだ。 殺しの現行犯を見られて…

夢十夜のパロディです。

地獄丼 絶対完結しない。分かる。天才だから。 私的な物から詩的なものまで。日常の話と見てきたり聞いてきたりした話も。

　大学2年生で主人公・薄倉吹雪の幼馴染である猫山霞は人生初人間ドックで、猫であることが判明する。猫であると判明し、周りから人が離れて行く霞と、猫であっても唯一の幼馴染として添い遂…

画家である僕の家に彼女を泊めた。朝、空を見ながら「僕だけの青を探しているんだ」と言った。小説家の彼女は僕が考えたこともない返事をくれた。

私は夢を見る。しかもフルカラーで。 しっかり覚えている夢もあれば、起きたらすぐ忘れてしまう夢もある。 時にちょっと怖い夢だったり、意味わからんっていう夢だったり、ちょっとえっちな…

　ある夏の日、大友しきは久しぶりに子供のころの絵の先生にお手紙を書くことにした。

みんなで貯水槽を見に行くお話。 作中の詩の一部にAIを使用しています。

　大学で一番の美人である荒神凪沙に罰ゲームで告白する事に。 　しかしそれは愛の告白では無く、身体の関係を持って欲しいと言う最低なお願いだった。 　断ってくれる事を期待していたが、…

コーヒー好きなミステリー小説家兼探偵に依頼が舞い込む。代金は不要。名前も聞かない。いるのは話を書いて良い許可のみ。依頼者は読者。常人には解決し難い依頼が舞い込む。感情移入が激しい…

家族四人で出かけた帰り道。夜の山道で兄が語った、少し不思議な話。

バイトの休みであった祥也は一日寝て過ごそうと思っていた矢先、弟の匡に一喝され、子狼のジルヴァと共に散歩をしていた。 ジルヴァのことを見ていると、同年代の女子に声を掛けられた。 中…