「祈り」を含む小説

人々の願いを届ける『祈りの館』の仕事始めは、叶わず溜まった願いを燃やすことから。 残念ながら熱くないので、その炎で芋は焼けないらしい。

　沈黙が村を噛み締める。 　暗い空の下、項垂れた女性が石段を登ってゆく。 　女性の名はサラ。 　村ではまるで旧約聖書のヨブ記に登場するヨブの如き存在と囁かれ、今は誰からも忌み嫌わ…

「泉に願いを映してはいけない」 ニ○ニ一年五月。 突発的に願いが叶いやすい土地、簡易霊場となった千葉県の港町。 そこは現実と幻想の間と化し、怪異と魔術師が入り交じる。 台風で…

ある日、萌え袖を憎む小学生・佐子は神さまに願った。 無垢な祈りが起こした奇跡は……。 3000字縛りのゆるい短編です。

星に祈りを捧げる神楽を舞う少年、銀鏡（しろみ）辰一。 宮崎県西都市に伝わる古事記の里、銀鏡（しろみ）地区に引っ越してきた少年は、奥山で記紀神話に登場する磐長姫と出会い……。古事記…

　ある山間の小さな村があった。 　その村に住む男、久作は長い間、村の稲を守る祈りを捧げる神職を務めていた。 　彼の日々は決まり切った営みと、徐々に弱る躰と共に重たく、しかし確かに…

巴琴乃（ともえことの）は、術者一族を繁栄させるために幼い頃から虐げられてきた。 自死も許されず、ただただすり減り続けていくだけの日々。今日も自分の命ができる限り早く終わることを祈…

※強い暴力表現・性描写があります。 自分がこの世に出荷される瞬間を、いわゆるご出産ビデオかなんかで見たことある奴はそれなりにいるだろうけど、どうやって仕込まれたのかを見るはめに…

北陸地方の地震の収束を祈りを込めて書きました。

　寒空の下、男は煙草を吸って――盛大にむせる。 　そんな男のもとへ、夜の花が声をかける。ドレスを着こみ、完全装備をした女は、吸えない煙草の臭いを衣服に染みつかせた男に脅威を持った…

2024年1月1日の北陸の地震で、ショックなあまり、短歌を詠みました。 もし、気分を害された方がいたら申し訳ないと思います。

カルシュエ王立博物館に学芸員として勤めるフレデリカ。ある日、古くに滅びたとされる国の遺物が見つかったとの知らせを受ける。調査のため、辺境・モースリンに行くと、アルベルトという新聞…

とりとめのない話になってしまいましたが、どうか祈りを聞いてください。

2024年1月1日の日本海の地震が、早く収束するのを祈りを込めて短歌を詠みました。軽薄な表現かも知れないですが、ご容赦くださいませ。

2024年1月1日。北陸地方のA市、B市、C市に、地震が起きた。売れない作家のヒロタカが、公民館で奮闘する話になります。（この物語の3市は、架空です） 　もし、読まれて軽薄な文章…

2024年1月1日、日本海沿岸を中心に起こった地震で祈りを込めて詩を書きました。もし、軽薄な表現があれば、申し訳ないと思います。

貴方の生存を、幸福を、ただただ祈り願っています。 地震に関する描写がございます。 (私の軽い被災体験や被災地に伺った際の経験、家族の阪神・淡路大震災被災経験を元にした描写がござ…

天災。 それをヒントにある男の行動もしくは事象をあるゲーマー関係者たちは神災と呼んだ。 それは好奇心によって強くも弱くもなるが、かつて初心者プレイヤーだった彼を本当の意味で止めれ…

戦後に焼け野原となった東京上野で、清嶺貞春は頼れる仲間とともに時代の荒波にもまれながらも懸命に生きていた。 様々な人の助けを受けながら、時に出会いと別れを経験して少しずつ大人へと…

【4/25、書籍発売します】 人々の祈りや応援を集めて力に変える『人の聖女』アリスは魔王を倒し世界を守った。だがその功績を妬んだ王から濡れ衣を着せられ、追放刑を受けることとなった…