概要
星に祈りを捧げる夜神楽に、天涯孤独な少年は舞い狂うしかなく。
星に祈りを捧げる神楽を舞う少年、銀鏡(しろみ)辰一。
宮崎県西都市に伝わる古事記の里、銀鏡(しろみ)地区に引っ越してきた少年は、奥山で記紀神話に登場する磐長姫と出会い……。古事記好きな方におススメ。星が好きな方にも。
四季折々の自然、星降る山里、山紫水明の煌めき、少年はその生の喜びが何よりも好きだった。
ただ、自分だけが忌むべき存在だった。
神楽を舞う夜だけが自分への癒しだった。
短編作品(注意:別作品です)の『星神楽』で九州芸術祭文学賞で次席受賞し、選評も参考に載せます。
「星神楽」は星に祈りを捧げる神楽が全国探しても銀鏡神楽だけというモチーフはいい。祈りや命の尊さについて考えさせられるコロナウイルス禍の今だから伝わってくるものがある。
少年期から青年期へと成長していく17歳の辰一の
宮崎県西都市に伝わる古事記の里、銀鏡(しろみ)地区に引っ越してきた少年は、奥山で記紀神話に登場する磐長姫と出会い……。古事記好きな方におススメ。星が好きな方にも。
四季折々の自然、星降る山里、山紫水明の煌めき、少年はその生の喜びが何よりも好きだった。
ただ、自分だけが忌むべき存在だった。
神楽を舞う夜だけが自分への癒しだった。
短編作品(注意:別作品です)の『星神楽』で九州芸術祭文学賞で次席受賞し、選評も参考に載せます。
「星神楽」は星に祈りを捧げる神楽が全国探しても銀鏡神楽だけというモチーフはいい。祈りや命の尊さについて考えさせられるコロナウイルス禍の今だから伝わってくるものがある。
少年期から青年期へと成長していく17歳の辰一の
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!イワナガヒメ最期の地で、僕は舞う。
日本人の寿命の起源譚であるイワナガヒメとコノハナサクヤヒメの物語は、有名ですが、その物語には後日談があった。その後日談を伝えているのが、銀鏡という土地だった。
母との関係に悩む美少年の主人公は、銀鏡という土地に引っ越してきた。そこで少年は銀鏡神楽を舞うことになる。荘厳な舞に苦心し、自信を無くしながらも、主人公は神楽を舞う。少年に付き纏う幻覚や、複雑な人間模様。それらを断ち切らんばかりに。
母との確執や進路の問題。銀鏡で出会う人々。
ヒメの幻想と幻聴の呼び声。
それらが混然一体となった、素晴らしい作品でした。
強靭な語彙力に裏打ちされ、瑞々しい感性が発揮される表現力。
そしてそ…続きを読む