「嫡男」を含む小説

慶長20年(1615)豊臣と徳川の天下を分けた決戦大坂夏の陣を生き残った豊臣方のキリシタン明石全登(あかしてるずみ)は豊臣秀頼の遺子国松と共に落ち延び、過ってキリシタン大名高山右…

多くの森をそれぞれのカミが支配していた時代。カミの森の巫女として一生を森に捧げるはずだった沙耶は、幼き日の出来事を夢に見る。根の這う地、木漏れ日、梅の花。そしてあの白い手──。 …

歴代騎士というカマエメラム家の嫡男として生まれたアロンダイト。 敷かれたレールに乗っかって騎士になったのだが、仕事にやりがいを見いだせず女遊びにうつつを抜かす日々…。 そんなあ…

　西洋文化が入り混じるモダンな時代、明治。文明開化が目覚ましいこのご時世に、繁栄の一途を辿る一族があった。 　その名も、御先伯爵家。 　一族総本家の嫡男である幸人は、容姿端麗…

約12万文字。薄い小説一冊分(読書時間1時間半程度)。完結済。 奇跡の身体を持ち解体された少年と、そんな少年に心臓を捧げた男の物語。 魔法も超能力も無い、現代寄りのスチームパンク…

今日の外れの飯屋で、毎日のようにめそめそと、いい年こいて情けない泣きざまの男がいる。 そんな男の元へ、ある娘がやってきて、 「本家筋の嫡男を守って欲しい」 と頼まれた。 本家…

　 「わらわは、骨の髄まで武家の女として生きよう」 恋だの愛だの、夢のまた夢。ーーそう思っていた頃が、ありました。 薙刀の名手、於稲（おいね）が政略結婚で嫁いだ相手は…

代々王家に仕える璃家の占術師は女が跡を継ぐ。嫡男である蒼鷹（そうよう）は、男であるが故に占術師にはなれなかった。跡を継ぐ女が不在であるが故に、従姉である慶花（けいか）が跡継ぎとし…

天文二一年三月、尾張の豪族織田信秀は四十二年の生涯を終えた。 家督を継いだのは嫡男、信長。 「尾張のうつけ者」との評判通り、葬儀場となった萬松寺へ粗野な格好で遅参した信長は、位牌…

辺境の砦には、一人の騎士がいる。 辺境の地の英雄モンフォール家の跡取りとされていた娘、エナリーだ。 モンフォール家の養子であった彼女は、大の大男でさえ震え上がる過酷な戦いに満ちた…

　「ジゼル」は呪われている。 　若き命を終えるごとに同じ容姿と記憶を受け継ぎ生まれてくる。そのような呪いだ。 　幾度目の生か、今世の彼女の年齢重ねること十八。 　もうその生活には…

辺境伯家の令嬢として生まれたリリアンヌは3歳の誕生日の日に公爵家の嫡男ルカの魔法の暴走からルカを庇い怪我を負ってしまう。 その際に前世の梨々香だった頃の記憶を思い出し、可愛い可…

第一次上田合戦の後、徳川の家臣となった真田の嫡男・信幸は、本多忠勝の娘と縁組むにあたり、幼年から連れ添った正室を側室とすることになった。 どう考えてもギクシャクしそうな新婚家庭。…

幕末、京都を駆け抜けた新選組。 その八番隊組長・藤堂平助は、伊勢の津藩主・藤堂高猷の落胤であった。平助はその事実を隠しながら、浪人の子として生きていた。 一方、高猷の嫡男・高潔は…

土佐一国を支配した長谷部家嫡男・元親。戦乱により疲弊した国土を復興すべく辣腕を振るおうとするも……。いつになったら四国を席巻することが出来るのであろうか……。

　源義平、弟は鎌倉幕府を開いた、源頼朝。父は、源義朝。 もし、生き残っていたら、彼が源氏の頭領になり頼朝のいや、鎌倉幕府は、開かれておらず、その後、1000年近く続く武家政権が出…

「約束だよ」 幼いころに出会い恋をした少女は自国の王女だった。 グーチェン子爵の嫡男のフロートは王都滞在中に自分より1歳年下の美少女と出会う。 その後二人は一緒に遊んでいくうちに…

ーーそれはまだ、ドラゴンやユニコーン、いくつもの種族が人間と同じ姿をしていた太古の話。 ロード大陸は長きに渡る群雄割拠の時代、西の大国、太陽の国とも呼ばれる「リンドヴルム…

この話は戦国時代における能登畠山氏の終期におけるお話です。 能登畠山氏７代目畠山義総の寵臣であった温井総貞（紹春）と守護代の家に生まれながら不遇の少年期を過ごした遊佐続光の二人が…

第一次上田合戦の後、徳川の家臣となった真田の嫡男・信幸。 駿府の城内で彼を呼び止めたのは、かつて戦場で見かけた男だった。