Twitterの宣伝から流れてきた人は、この作品をありきたりな、かつよくあるハーレムものだと思っただろう。それも当然だ。
この小説の正式名称は「嘘女房~敵のお姫様を嫁にしてうちに帰ったら、幼なじみの彼女とむしろ意気投合して、最終的に俺の寝床がなくなったんだが」というものなのだから。
こういうタイトルは、近頃刊行されている異世界ファンタジーもの、特にハーレム系のものに多い。なので、この作品を「ハーレム系」だ、と思って開いた人は、少なからず居るだろう。
だが、この作品は、そんなありきたりな作品とは違う。
史実に基づき、作者氏の巧みな文章力で、感動的な物語を綴り上げているのだから。
もう一度言おう。これはありきたりなファンタジー時代小説とは違う。作者さまの巧みな文章力、史実が導き出す、名作だ。