「この話を」を含む小説

ベルガモット王国のガブリエルは第二王子である。 可愛い顔立ちに華奢で小さな身体、声に言葉遣い、仕種に加えて常にドレスを着てお姫様のように振る舞うのだから、家族をはじめ臣下にとって…

例によって十五年ぐらい前に書いたショートショートです。 その当時の創作仲間に読んでもらったら、一人から「これはありえない」とばっさり斬り捨てられました w。ストーリーが語ろうとし…

小生はウラニウム濃縮という人類の最先端を走る研究者であり観測者、予測者にして結果を受け入れる者。本日も巨悪と仲間たちが愉快に殺しあう放射性物質研究施設にて労働にいそしんでやろうと…

　誰もが特殊な能力「異能」を使えるようになった現代世界、この世界では段々と争いが増えている、そして人を兵器のように強くなりある研究所ができた、その研究所はあらゆる手を尽くして兵器…

この話は、幼馴染の圭介と美咲の間に起こる二度の告白という出来事を中心に描かれています。最初の告白は失敗し、落ち込む圭介ですが、夜妖精という存在が現れ、再び告白のチャンスを与えてく…

「意味を考えながら、あなた感覚で、読んでみてほしい！」 パズル感覚で、いこう！

かなり独特のふたりですが、 そんな二人にいずれ訪れる、ある出来事について書きました。 今回は不憫は無し。 今後、どんなエピソードを書いても、最後はこの話に帰結します。 登場人物…

人間の恨み、憎しみ、羨望、嫉妬…。そこから生まれる悪。悪は日本を苦しめていた。その悪に立ち向かう厄祓い神達。この話は厄祓い神達の奮闘譚である。

この話は、数年前のCSで放送していた某番組を見て初めて知った「きさらぎ駅」が元となっています。 数年前に、ブログで別の名前で載せていた「きさらぎ村」を加筆修正したものです。

野球を誰よりも愛する一人の少年、結都(ゆいと)。結都はある時、従兄弟である澪央(れお)とキャッチボールをする機会を得る。 眩しいほどの才能をもつ澪央を前に、結都はこよなく愛する野…

　ふと、目を覚ますと７歳児になっていた。しかも、奴隷に…… 　どうやら今世のわたしが死にかけたことで前世の記憶がよみがえったようだ…… 　 　熱病で生死をさまよい死にかけグル…

「シャルロット・バスティーヌ、今日で君との婚約を解消する！」 「いいえ、殿下。断罪されるのは私ではなく貴方です。」 物語の冒頭によくある断罪イベント。 この話のヒロイン・エリン…

　一匹の蟹が、その尖ったハサミの間に絶妙な力加減でもっておむすびを挟み、砂浜を横切っている。 　そこへ柿の種を拾ったばかりの、もう一匹の蟹が現れる。 　最初の蟹を蟹Ａとして、柿の…

この台本は、所謂『不条理劇』と言われるジャンルのものです。 この話は、劇作家サミュエル・ベケットによる戯曲「ゴドーを待ちながら」をオマージュした作品です。 タイトルは第三舞台の不…

当時大学生の"彼"の話がある教授から語られる。君も寝汗くらいかくだろう？たまたまかいた寝汗で彼はある日のことを思い出す。一週間という時間が彼に自分を失わせるほどの恐怖をもたらす。…

「ねえねえ、どこいくの？兵舎はこっちだよ？どうして人事課に行く必要があるの？まさかやめるとか言わないよね？ねえ？ねえ？こっち向いてよ。」 黒髪僕っ娘、プロのロボット操縦士で魔法…

大陸全土を巻き込む大戦争が終わって三年。国土が戦場となったサンセクエ王国は、農村が略奪を受け主要都市は焼き払われ、かろうじて戦火を逃れた王都も荒廃していた。そんな王都で公示係とし…

　公爵令嬢で宰相の娘である私の所には、父の役職や家柄を目当てに、碌でもない男がやってくることが多々ある。 　ワルフリート・エメリッヒ伯爵令息、彼はそんな男達の中でも、頭二つ分飛び…

「皆さんの中で、Ａ君の隣の席になってもいいよという子はいますかー？」 　小学校の時にあったとある事件。 　席替えの時、先生が一人の生徒（Ａ君）を晒し挙げるような真似をした。私は…

　魔王軍との激しい闘いの末に世界を救った青年ペテロ、17歳。 　彼は、その功績の末に、大国の王位継承権を約束された。 　……だが、断った。 　理由は、たった一つ。 　普通…