「左手」を含む小説

結婚前夜に再会した同級生、大村 佐織(おおむら さおり)。その笑顔に、思わず佐伯 恭子(さえき きょうこ)は萎縮してしまう。過去に犯した罪が、未だにふたりの間には蔦のように這って…

酒場で賭けポーカーに興じている胡散臭い男が、対戦相手を前に、一つ面白い話をしてやると切り出す。 その内容は、かつてその街にいたという、有名な天才イカサマ師にまつわる話であった。

『幽霊騎士の冒険』 〝幽霊騎士はカラッぽの騎士、心がないから怒らない〟 〝右手に剣があったけど、たたかう敵はいなかった〟 〝幽霊騎士はカラッぽの騎士、心がないから怖がらない〟…

>「貴様のようなゴリマッチョと、イケメン優男の王太子様とは、絶対的に似合わん！！殿下もそう申しておるわ！！」 いや、全く言っていない。けど、とってもとっても気が弱い王子は、彼に…

離婚した妻と私は、離婚後も結婚指輪を外さなかった。 しかし、久しぶりに会った妻の左手薬指から、指輪が消えていた。

「奇跡の右手」と呼ばれていた天才少年画家、水無瀬佑はとあることをきっかけに絵が描けなくなってしまった。 そのまま大学へ進学した彼が出会ったのは、彼の絵のファンだという女子高生、梨…

自らが殺した被害女性の葬儀に参列した犯人は、遺体に左手首があることに驚く。後味の悪い短編ミステリー。

新しい病院に移ってきた「私」は、治療の合間、旧友の月乃に手紙を書き続ける。治療のこと、投薬のこと、検査のこと、あらゆる苦痛を詰め込んだ手紙は、「私」に同情的な看護師の深瀬に託され…

わたしが異動した先に、ぽちが居た。 ぽちと過ごす時間が長くなればなるほど、ぽちにひかれてるわたしがいた。 ある日、ぽちから連絡が。差し出されたチャンスにわたしは…。 歩道…

　復讐屋として生きる佐々木ケイ。彼の左手に触れられた者は……。 　『裏切られた夫』『いじめられた少女』『旅立つ少女』の3話を収録した、残酷で、無慈悲で、ちょっぴりほのぼのするハー…

【冒頭の一文】 曲がりくねった細い山道を登っていくと連なっていた左右の木々が突然途切れ、左手にその洋館が現れた。

ある夏の日の朝。高校二年生の夏花凪咲が目覚めると、彼女の左手薬指に身に覚えのない指輪がはめられていた。 そして同じ日、凪咲のクラスに、休学中だった凪咲の想い人の朝海空が復学する。…

家畜を悪堕ちさせる悪堕ち牧場に配属された新人。 先輩と一緒にはじめての悪堕ち作業をしていくが…… ある日突然に先輩がいなくなってしまう！？ ↓前回の投稿↓ 『賛成の左手、否…

「ＹＥＳ」と「ＮＯ」の使用回数がある主人公。 人のいいなりばかりだった主人公は賛成回数を使い切ってしまう。 でも、否定し始めると周りの目も変わってきて……？ ↓前回の投稿↓…

かき消されたそれぞれの記憶と記録。生きるために、生かすために、暴く。

　過去に恋人を亡くしたロイは、同じく恋人を亡くしたアンナの左手薬指を見て閃いた。だが、向かった宝石店は、すでに強盗された後だった。 　とある世界に生きる、強盗と宝石店の娘のお…

ライーサのための服を縫いなさい、そうママは言った――薄暗い部屋のなか、一日中針と糸を手にしているわたしの愉しみは、左手の指先をちくちくと苛めることだけ。ライーサがあんなことになっ…

よく晴れた日の公園のベンチで、可愛い赤ん坊をあやすひとりの女性。 容姿もごく普通。どこにでもいるような若い母親である。 しかしそんな彼女の左手の薬指には、三連の結婚指輪が輝いてい…