「なのに諦めた」を含む小説

有希さんは暑さに弱い高校二年生。 友達の塔子さんから、講義室のエアコンが壊れたことを聞いた有希さんは、楽しみにしていた世界史の授業を諦めて、さっさとタクシーで家へ帰ります。 …

GWも仕事をに費やす社畜の男は、朝食のパンを食べながらテレビに映るUターンラッシュの国道をボーっと眺める。 仕事のせいでここ数年旅行などいったことがなかった男は、ふと「旅行にいき…

「わたし」と「わたし」が作り上げた「わたし」。 ふたつの「わたし」が、手を取り合えなくなったとき、苦しくてどうにも出来なくなることを知りました。 ふたつの「わたし」が、手を繋ぐと…

死にゆく者の最後の言葉を蒐める暗殺者、河畑深左衛門。 明治四年一月六日、河畑は薩摩人の川路利良から、時の参議、広沢真臣の暗殺を依頼される。 大喜びする河畑であったが、なんと依頼は…

かつて野球部のエースだった祐司は、甲子園目前の大ケガから、野球への情熱を失ってしまう。 ある日彼は、白紙のスケッチブックを持つ少女と出会う。 彼女、舞もまた、とある事件をきっかけ…

中学野球界に激震を走らせた少年、山吹拓哉は高校では野球をしなかった。 そんな彼を好きだと言うのは、幼馴染みで中学時代から野球部のマネージャーをしている角川琴葉だ。 夢を諦めた拓…

俺は平凡な大学生。ある日ひょんなことから水たまりに沈むと、見知らぬ花畑にいた。 呆然とさ迷う俺に襲いかかるのは、まさかの5メートルはあろうかという巨大怪物。 そう、ここは剣と魔…

勇気が足りなくて遠くから見つめ続ける恋が叶わなかった諦めの掌編です。若干ファンタジー要素がありますが、フレーバー程度。

　赤く染まった視界は、男から全てを奪った人間の姿しか見えないのか？ 　男は、全てを奪われた日を忘れない。 　左目の視界が赤く染まってしまった日。全てを諦めて、全てを求めた日。…

　七人の魔王が七つの大陸を支配する世界「イグナシアラント」。魔法が存在するその世界へ友人と共に転生した主人公は、最強ではありませんでした。敵に負けることあり、仲間に劣る所もありま…

３月。 春と言うにはまだうすら寒くまだ桜の蕾もやっと大きくなった頃、 引っ越し業者の慌ただしい声と共に僕は実感する。 ――やっと、ここまで来た......やってやる。 僕は、…

　ちくしょう。あの運転手絶対許さねぇ。 　身体中が痛い。 　痛みを堪えて絞り出した助けを求める声は、誰にも届かず冬の寒空に消えていった。 　倒れ伏した私の身体からは、見たこと…

日曜日の夜、様々な事情を抱えて、そして頭を抱えて嘆いているわたしたち。 仕事、学校、介護、そしてそれぞれのその場所にはいじめ、パワハラ、夢を諦めた虚無感等々が渦巻いて・・・ そん…

　死んだら、全てが終わると信じていた。 　人生という地獄から抜け出したはずの俺を待っていたのは、幽霊としての新たな命だった。 　浮遊、すり抜けなど、幽霊っぽい能力を持った俺は、…

夜は諦めてくれない。それでも朝を求めて私は歩く。

パメラは、ブレッドの仇を討つため、単身カールの元に乗り込んだ。 そしてパメラは、社会的にカールを抹殺するために、裏帳簿の在りかを、カールの側近と寝ることで掴んでいく。 一方、パメ…

　「未来に希望なんてないない。キミみたいひとには特にね」 　高校生の宮川沙比は、ある日、一匹のハムスターにそう話しかけられた。 　沙比はその時、親戚との会食をサボる場所を探してい…

※自死を企図する描写があります。閲覧の際はご注意下さい※ 生きることを諦めた女子高生・陽(はる)は、土砂降りの最中、到底この世の物とは思えない恐ろしい怪物に出会う。 その怪物だ…

みんながスキルを持つ世界で、料理人のハルは食材を瞬時に調理するスキルを持っていた。一瞬で野菜や肉、魚を部位ごとに思った通りに分解する便利なスキルだ。しかし、そんな戦いに向いていな…

短編 諦めた美大生と不遇な天才少年の話 2019.3 追加