「#違和感 ＃短編」を含む小説

　ぴーひょろろ……。 　頭上を鳶（とんび）がかすめていく。 　そろそろ海に近いはずだ。一本松の崖まで、あと少しだ。 　潮の香りと波の音を期待しながら坂道を上っていくと、途中に…

『今日のお天気は午前中は晴れのち曇り、ところによっては雨が降るでしょう。午後からはにわかに人類は滅亡します。お出かけの際は注意ください』 ちまたに溢れる地球の滅亡の予言。それは…

　予備校の夏の夏期講習に通う高校三年生の三枝 航一(さえぐさ こういち)は、自転車で向かう道中にある河原で少女を轢きそうになる。 その少女は、鹿野 葉月(かの はづき)と名乗り、…

町はずれの静かな療養所にハッカは入院していた。ある日療養所の庭で本を読んでいると、どこからか少女の歌声が聞こえてきた。一番大きな花壇の前でその少女は歌っていた。 「骨導音」とは骨…

夏休みの最後の日、私の心を突き動かしたのは年下の少女達だった。 主人公は女子中学一年生。音楽経験はゼロ。 部活にも入らずただただぼーっと過ごす毎日に、自分なりに違和感を持ってい…

編集の高橋輪戸は貰った原稿に違和感を覚える。 本当に彼女が書いたものなのだろうか？

誰しも一人や二人憧れの人などいると思います。 学校の帰り道いつも通りの道のり足音が近づいてきた、でもそれはすぐに聞こえなくなり家に帰ってきても何処か違和感があった。 この違和…

あのときどうすればよかったんだろう。 明るい話も暗い話も、あとはどっちもな話も。 短編と中編の寄せ集め。

転勤族の家族に生まれた主人公は、高校三年生になり受験勉強が本格化した。しかし、クラスは二年からの持ちあがりにもかかわらずどこか違和感があり、なおかつ謎の止まらないくしゃみにも襲わ…

隆と理恵は二人暮らしをしている。隆は理恵のことを「ネエサン」と呼ぶ。姉弟と思しき二人だが、彼らの生活風景には奇妙な違和感があった。 彼らの目的は何なのか。これは一度は家族を失った…

私の家には不思議な同居人がいる。 物心ついた時にはすでにいて、一緒に暮らしている。昼間は働きに出て、夜には帰ってくる。その不思議な同居人を私たちは変だとは思っていなかった。 …

ここ一カ月程、恋人である真田結菜が冷たい。僕――染井雪はそんな彼女に不信感と違和感を覚える。そこで僕は不安とその訳を知りたくて、少し強引な手段に出た。 そして真実を知った時、僕…

魔王との戦いに敗れた人類は、世界の終焉へのカウントダウンが始まっていた。 大陸パンゲアに生きる人類は個体数が減り始めており、残る人々はどこかしら達観した気持ちのまま残された日々を…

ミニ四駆をテーマにした、オリジナル同人ライトノベル『ファイナルラップ！』の物語前半部分（1周目／2周目）を収録した、無料公開版のカクヨム仕様です。 カクヨムの仕様上の関係から、…

ある歌と出逢い その時感じた 心地よき違和感 その心地良さには…