「純文学ではない。 短編」を含む小説

ある夜、目を覚ますと俺は無人駅でひとり立っていた。 そばにいるのは一匹の猫。 そいつのからだは、黒く、そして透明だった。 ※以前投稿したものを改題した作品です。

冷め始めた珈琲と、悴む指先に煙草を添えて。プレパラートに今日も私を乗せよう。

白雪姫は、毒だと知りながら毒林檎を食べたんじゃないか

あなたは心理セラピストである。そして今一人の青年を目の前にしている。 彼の名前はクレイトン・ポーリー。ボストン大学に通う22歳の学生だが、その若さの割には端麗に仕立て上げられたダ…

落ち込む主人公が更に深く落ちていく話。

　週末の休みに、私はとある絵画展に足を運びました。ただそれだけだったというのに、これほどの音と光を浴びるとは思いもよりませんでした。 ＊カクヨムコン（短編賞）に出すために書い…

短編の小説集です。 一編はそれほど長くないのでお気軽に読んでいただけたらと思います。

本質を見破る少女、日隅とごめんなさいをごちそうさまと言ってしまう塾講師、チャンドラのまだこの世にないものを探す旅。

あけましておめでとうございます。リアリズム小説として、年末年始を描きました。悲喜こもごも、世の中にはいろいろな人が存在しています。

第一次大戦下。 愛とは何か、人間の本質的な欲とは何か。世界中を航海しながら、神谷は語り続けた。 やがて戦争は激化し、船は鹵獲、捕虜となる。負傷した神谷は入院生活を送るが、ある日、…

才能が足りない

覗き穴から見えたのは年下の恋人だった。しかし、そこに立っている訳ではない、どこか別のところにいる彼で、その彼の横には女がいた。

【作品紹介】 夏の日。コーラを介して繰り広げられる、大学生同士の、何でもない日常のやり取り。 【登場人物】 私・・・主人公の女性。どこかの私立大学の二年生。勝気な性格でハッキリ…

俺は記憶が無い。 海難事故から助けられた俺には何も残って無かった。 記憶も、自分の皮膚も、戸籍情報も。 俺は誰なのか。俺は何なのか。俺は何処に行くのか。 唯一の心の支えは、同じ海…

コーヒー店を営む、千之時加羅（せんのじ　から）は、 ある日、一人の少女と出会う。 少女は両親を失い、身寄りがなかった。少女の名前は笠吹雪刀利（かさふぶき　とうり）。 絶望の中、コ…

※2021年12月の作品です。

日々に葛藤する男性は、ある日不思議な体験をした。いつか誰しもが出会うかも知れない少女との一夜の話。