「音」を含む小説

　あこがれの先輩にもてあそばれているだけだと気づいた瑠音（るね）。 　人気作家の母親にはこき使われ、そのつらさを親友の成美に相談しても冷たいことばしか返って来ない。 　だから、瑠…

李仁と湊音４４歳夫夫の俳句。 BL俳句です。

社会的な成功を手にした夫が、実子が欲しいと動き出した。剛腕の彼は若い女を家に連れてくる。彼女に子供を創るという。同時に彼は、人口出産システムの存在を聞きつけ、それを探す。手がかり…

【こえけん／全12話】『君』へ送る、たった一人の限定配信へようこそ！　この配信では、Vを始めるキッカケをくれた『君』との思い出とか、バズった時の話とかを語ってくよ！　たまに口を滑…

男は剣士。 女は聖者。 いつかの日の誓いを胸に、今日も明日も世界と人々を救った。 それは終わりのない苦痛と苦行。終わりのない自滅。 しかし二人にとってはそれで良かった。ただ二人…

夏の午後、とある公園。 のどかな風景、ポップコーンの弾ける音。 陽光はあくまで、たおやかに。 おとこは、余興を披露する。 いつものように、慣れた手順で。

第１回カクヨム短歌・俳句コンテスト〈短歌二十首連作部門〉応募用。タイトルは "rebirthible egg" 。「生まれ変わり可能な卵」の意。同居していた祖父母が亡くなってから…

大学の歴史サークル内の放送ブースの掃除中、数人が同じような状況で苦しみ出した。部屋に入ってきた教授は最初何が起こっているのか分からなかったが、自分もやがて泡を噴いて倒れ、救急車で…

友人と恋人の境界線を越えられない「私」と「朱音」は、「友人名詞」と「恋人名詞」の分別について考えている。

　二十首の短歌を、男女それぞれが十首ずつ、相手に掛け合う形で並べました。 また、それぞれの結句が、次の発句につながっていることを強調するべく、音が重なる（しりとりになる）ように技…

高校二年生の内河雨音(うちかわ あまね)は、一歳年上の姉である雪奈(ゆきな)に対する恋愛感情を抱えながら、終わらない七月六日を何度も繰り返していた―― ＊「カクヨム公式自主企画…

　今から四〇〇〇年と少し前。 　世界を照らしているのは造物主ではない事を人々が知り、信じて、〝主なりし光〟と呼び慣らわしてから、七〇〇年の時が流れた。 　その当時、世界を二分…

　日々の生活で感じたこと、街を歩いて目にしたもの、自作の小説のキャラクターの心情……そういったものをテーマにして俳句を詠みました。わずか十七音で情景を想像していただけたら幸いです…

同級生の村沢汐里に片想いを寄せる春谷莉音はクラスで一番の小心者。そんな彼女は汐里に縁日に行くことを誘うと、一緒に行こうと返事をくれた。当日賑わう神社の境内にある露店で願いが叶う金…

「大人がろくでもないことを、普通はある程度大人になってから学ぶ。私は十歳で学んだ。」 幼少期に母を亡くし、父を見限り、将来を諦めた小鳩がであったのは一人のミュージシャン。 自由に…

　主人公の朱音（あかね）は、中学生のころに友達を喪っていた。 　大人になった今でも後悔している。 　自らその命を絶った彼女を救えなかったこと、言えなかった言葉。 　そんな後悔は…

（いてつちや　とももかたきも　ほうむりぬ）

1.臭わぬと　目を引く色で　書かれども　苦き味する　我は虫やむ 2.うすら白む　真夏の雲と　朝露や　一番蝉の　声響きたる 3.深夜4時　車に揺られ　ラジオ聞く　雑なお題に　くっく…

なにかが落ちてきた