釼下に息吹く

南 ヱ斗

世界観紹介

『龙梦寰界』/エセンデス

りゅうぼうかんがい


 竜は一睡の夢に世界をかたどる。


 何処でもなく、何処にもない其処には“おおいなるりゅう”がいた。

 全知全能たる“巨いなる竜”を妨げるものは無く、“竜”ははるけし時を微睡まどろみのふちで過ごした。

 いつしか“巨いなる竜”はセカイを創り出した。“竜”が目覚めれば泡沫うたかたと消える、その外側には何も無い、張りぼてのセカイを。

 奇蹟がほどかれずとも、遠からず滅びる世界を。


.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


世界エセンデス

「天動の世界。

イルフ界の中央にあるニリル大陸に大陸を歪に二分するりょう山脈、大陸の西南に迷宮はある」

迷宮

「人族最後の安住の地。

怪物がばっする地下世界。魔族はとう界と呼ぶ。迷宮はその〝胎内〟で生きる生命に等しく恩寵を与えると同時に諸刃の剣でもある。

太陽でなく、月でなく、星でなく、こうじゅクラルファルのかがやきる世界。人族はその枝葉の下に都市を築いて暮らしている。

クラルファルの根の下ではとう王が永き眠りについている」


◆人族/怪人:

「敗者。

がんたいかくりんの人外。

かつては只人ただびとと亜人に大別されていたが、迷宮の恩寵をより強く濃く取り込む為に、何世代もかけ、融け混じり掛け合わされた血は始原を辿れないほど複雑化した。その姿形も、人族の近縁種の遠戚と呼べる程度にしか以前の形を保っていない。

純血種や混血、種族の名はとぎばなしと化している。〈血還り〉と呼ばれる個体ですら己の血脈の一部しか識る事は叶わない」


ただびと

しるしを持たぬ事を徴とする」

獣人セリアン

「最も多様な徴を持つ。隔絶した身体能力を持つ、きょうらく的な激情家。同胞を重んじる」

森人エルフ

「中性的な美貌、細長く鋭い耳を徴とする。世界との親和性が高く、感情が希薄である」

矮人ドワーフ

「濃色の髪にあかがね色の肌、筋骨たくましい小を徴とする。鉱石をさかなに酒を飲む偏食家」

ハーフリング

「小さくいとけなからだを徴とする」

巨人

つよき命を持つ」



がえ

る種の先祖返り。稀に生まれる種族の血が強く発現した個体」

こっけつ

「血に焼き付けられた迷宮の恩寵が外的な形で発現した個体、人族が信じた〝まほう〟。その姿から魔族の亡霊に取り憑かれたとして魔憑きと呼ぶものもいた。

黒血とは、本来は血の強い魔族を指す尊称だが、人族の記憶からきゃくして久しい」


◆魔族:

「勝者。

天蟇の使徒。

大陸を玉座に君臨する王にして、人族のたいてんかたき。多くは豪都コルノレーザに住む。

地上の人族(純正)はスレールガルトというれいいきにしかいない」


◆高次生命体:

とうおう

「古くは幽冠の王。“屍衣きょうかたびらを纏うもの”。

皎樹クラルファルの下で眠っている」


てん

「魔族には天蟇の君と崇められる。“かえらざるもの”」


こうげい

「傍観者。全部でななはしら在ると云われている。

がくれいせん公)、

ぎんれい孤君、

りょうゆう羅、

わん

きょくしん

の五柱が知られている」


しょう

「地水風火を司る、万物の源子」

.

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る