断章
─動輪─
この脚が
この腕が長ければ、
この拳が
その牙を砕けたなら、
わかっている。
ただ一つ
だから、
わかっている。
わかっていたから、此の身に〝
他の誰もを差し置いて、セカイは
零に
死と云う不可逆な〝おわり〟を前にしても、膝を折る無様を赦されない。
なれば、肉の
境界を割ろう。
必要とあらば、世界を渡ろう。
おまえの魂が漂白されたというのなら、必ずや捜し出し、
忘るる
我こそは
血に。涙に。
.
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