「化け物 短編」を含む小説

街の路地裏で、人間の老人と変異体と呼ばれる化け物の少女が座っていた。 そこに現れたのは、人間に追われる変異体。 彼を助けた老人と少女は、『変異体の巣』に彼を送り届ける。 彼と別…

ボクは夏休みにある一人の人間と出会った。彼女は大学の教授で、とある研究に付き合ってほしいらしいのだが、なにせ奇妙極まりない。だが、彼女が提示した報酬というものにも興味はあるわけで…

　砂漠の街に降り立った老人とローブを着た少女。 　名所である遺跡に向かおうとしたものの、そこに行くための乗り物に乗れなかったために出直すことを余技なくされる。 　そんなふたりの…

「......ねえ、それって本当におもしろいの？」 「おもしろいっていうか......ふしぎな時間を感じる。頭がからっぽになりそうだよ」 　とある街でぬいぐるみ店を営む店主。 …

「あの人は、私が人間に戻りたいっていう願いを真剣に聴いてくれた。そして、彼なりの解決案を教えてくれた」 人間の姿をした彼女は、人間ではないバックパッカーに打ち明けた。 とある…

個人が形骸化する現代社会で、一人の空き巣が思うこと。 あなたは「化け物」になっていないだろうか？ 訳：この小説は第二回こむら川小説大賞に応募させていただくために書かれたものです…

２話完結の短編です。 とある田舎町にある展望台。 そこへ向かうリフト乗り場で、少年は老人と少女と出会う。 少年が抱えていた事情を話したとき、初めて翼が羽ばたき始める。 化け…

２話完結の短編です。 天の川を見ようと、竹林を訪れたふたりのバックパッカー。 そのふたりはひょんなことから、化け物をある場所に連れて行くことになる。 その道中で小川を渡る３人が…

３話完結の短編です。 開業前のホテルの従業員が、一斉に失踪した。 生き残った１人は、化け物を見たとオーナーに報告する...... 警察では手に負えないような化け物、または事情…

「俺の顔は、恐ろしいだろう。自慢ではないが子供は泣くし、犯罪者だって泣いて詫びる。化け物団長とは俺のことだ」 「同じですね。私も化け物だと言われています」 白兵戦で勝るものはい…

姿を隠しながらも旅をする化け物の少女、タビアゲハ。 その理由は、あまりにも単純だった。 早朝に目が覚めた化け物は、朝の散歩の中でハトを観察していた。 その後、ともに旅をしている…

一田和樹さんの自主企画“第二回無貌賞　「異な人」”参加用の登場人物集です。 短編シリーズ「化け物バックパッカー」からレギュラーメンバーの３人を紹介します。 化け物バックパッカー…

　かつて化け物の姿だったという男。 　発明家である彼は、人間に戻れる方法を知っているというが......！？ 　発明家である男は、ふたりのバックパッカーと出会った。 　ひとりは…

　大雨の中、花嫁は花婿を待っていた。 　そこで現れたのは、ふたりのバックパッカーだった。 　ひとりは顔の怖い老人、もうひとりは、黒いローブで体を隠す少女。 　彼らが花嫁と出会っ…

　化け物の少女は、人間だったころの記憶を持っていなかった。 　バックパックを背負い、各地を旅する老人と化け物の少女は森の中で休憩を取っていた。 　そこで出会ったランドセルを背負っ…

青年は夜の公園で、小動物を解体する少年を見つけた。 少年の目は、光を反射しない真っ黒に染まっていた。そして、青年の目も同じく――。 「いのちのたいせつさ」などわからない。そんな…

　悲しみを抱えるものを食う化け物と、ある少女と、夢にまつわる話。

　化け物への耐性がない者は、化け物を見るだけで恐怖の感情を呼び起こす。 　化け物病と呼ばれる病が広がる世界で、化け物ハンターと呼ばれるふたりがいた。 　ひとりは太めの体格の青年…

　 突然変異症が流行る、地球によく似た星。 　そこで旅する老人と少女は、アメリカによく似た地域を歩いていた。 　その翌日、少女はヒッチハイクを試みる必要に迫られる。 　人間には…

フリーのカメラマンをしていた徹だったが、ある日。写真をよく売っていたオカルト系雑誌の出版社に追い返されてしまい。面白い写真と撮って見返してやろうと、一人森の中へと入る。 そこで…