「化け物化け物」を含む小説

私の一族には予知の力を宿すお姫様（おひいさま）がいる。そのお姫様は幼く、あまりに可愛らしい。私は世話係としての役目も無視して、お姫様を屋敷から連れ出そうとする。すべては尊いお姫様…

詩集　罪の塔。（※重複投稿しています）

川に浮かぶ市場を訪れたふたりのバックパッカー。 ふたりを乗せたボートの下を、巨大な魚影が通っていく。 その魚影を見て、ボートの船員はその魚影について説明する。 「守り神ぃ？　本…

　授業を受けていたはずの俺は、気がつくと古びた列車の中にいた。 　目の前に現れたホログラムのようなナニカは、俺たちがクラス丸ごと異世界転移していることを告げる。 　馬鹿馬鹿しい、…

「……これを食ったら、早くここから出て行くんだな。もし長居するようなら……警察に突き出す」 　屋敷の部屋で目覚めた女の子に、男性はそう警告して部屋から出て行った。 　汚れで変色…

世界で1番面白いホラー短編を書いていきます。 他に類を見ない圧倒的な面白さなので、面白すぎて皆さんの生活に支障をきたすのだけは注意してください。 あと読んだら絶対ブクマや評価…

「ねえ、ひな人形、作ってよ」「おじさんと約束したもん」 とある街に存在する、人形店。 そこの店主の妹がデパートに買い出しに着ていると、双子の少女から話しかけられた。 双子の少女…

真夜中の海岸は、音楽ホールだ。 波の打つ音、地面の砂の触感、そして、夜空の星々。 この夜をロマンチックに彩る伴奏の準備は、もうできている。 この演奏会の主役の楽器は、ふたつあ…

ある日突然黒い円から現れた生き物、そいつらにこの世界は侵略され子供達は収容されてしまう。自分の人生を取り戻すため少年たちは争う。

「ケイトのお兄ちゃんは、運び屋なの。変異体さんから依頼を受けて、荷物を運ぶ、すごい“化け物運び屋”だよ」 バイクにまたがり高速道路を疾走するこの少年、化け物運び屋である。 変異…

「じょ……冗談じゃないですよ！！？」 砂漠の街で、ひとりの若者の悲鳴が響き渡った。 バンダナを巻いた若者は、フリーライターである。彼は今、取材の依頼を断ろうと必死だ。 取材の…

奇祭に大遅刻して、お待たせ（しているかもしれない）マンドラゴラ。きっちり投げ返させていただきます。

　大学3年生の夏休み、主人公・凛太は遊ぶ金欲しさに高収入バイトを探していた。 　インターネットや求人雑誌を利用して辿り着いたのは睡眠治療のサポートをするバイト。求人情報に記載さ…

「イヤ、レストランジャナイ。ココハ料理場ダ。オ客サンガ自ラ調理シ、自ラ食ベル。モチロン、プロデアル俺ッチノサポートツキダ」 森の中にある、廃虚にしか見えない“森の料理場”という…

高校を見つめる女子中学生を、彼は見えないところで見つめるしかなかった。 なぜなら、彼は変異体と呼ばれる化け物だったからだ。 桜がまだ咲いていないころ、彼はふたりのバックパッカー…

変異体とは、化け物のような姿に変異した元人間である。 恐怖の対象である彼らは、見つかり次第隔離、もしくは駆除される運命である。 その変異体の駆除を請け負う“変異体ハンター”の晴…

変異体は、化け物となった元人間である。 彼らの中には、人間だったころの記憶を無くしたり、理性を失ったりする者もいる。 ログハウスの外に広がる、緑の平原。 そこで変異体に襲われた…

地球とそっくりに開発された星。 そこを旅する人間、そして化け物にも、正月がやって来た。 老人は、初日の出を待ちわびる化け物を追いかけて息を切らしていた。 太った男性は、初詣の道…

県境に位置する黒龍ヶ岳には、化け物の類いが棲むと言われている。 深夜、そんな人を寄せ付けない黒龍ヶ岳の峠道を走る、一台の車があった──。 ※ノベルアップ＋にも同作品を掲載してい…

「そうか、だからクリスマスだって感じがしなかったのか」 人形店を営む青年の手に、１通のはがきが届く。 それは、彼の叔父からだった。子供のころ、彼とその妹はクリスマスの２日間、叔…