「ふと」を含む小説

夏祭りの日の、帰り際。 少年がふと発した一言に、いつもはぼんやりしていた先輩の少女は、ぼんやりするどころではなくなって……？ カクヨムKAC2020参加作、その３。

男は夏祭りの会場で、ふと意識を取り戻した。 自分の名前も、いる場所も、覚えていない。 ただ覚えているのは「いかなければならない」という確信。 心細さに震える彼の手を、他人を安心さ…

一般的な高校生たる友達いない系帰宅部の藤崎仁（ふじさき じん）は、ふと同じ時間が何度も繰り返されていることに気がついた。「タイムループだ！」と歓喜したのものの、繰り返しされるのは…

お祭りをふと見かけてそのまま人混みに入る。 屋台の一番奥にはどこまでも続きそうな階段があり…。

ある日、由里真砂は教室に忘れ物をしてしまい引き返すことになる。 そこで由良は教卓に残されていた名簿を見つけ、気になる名前をふと口にしてしまう。 一方、同じく忘れ物を取りに戻っ…

流行性感冒――インフルエンザで仕事を急に休むことになった。個人IDが個人向けに何もかもをもカスタマイズする世の中、ふと、いたずら心を起こす。レストランは思考に合せたメニューではな…

<あらすじ> 2040年のノーベル生理学・医学賞を日本人が受賞したというニュースに日本中が沸いていた。 そんな中、受賞者の記者会見が行われる。 記者会見の終盤の言葉に出席した記者…

それはある夜の話。幸四郎は真夜中に家を抜け出した。自慢の愛車（自転車）で静かな夜を駆け抜ける。それは当てのない旅であり、現実からの逃避行。暗闇の中の自販機と、塀を歩く野良猫。時折…

誰しもある聞き覚えのあるメロディー。

秋。それは人をどこか物悲しくさせる季節。そんな季節に、ぼくは立っている。 ふと匂いたつ秋の香りに、青春の1ページを思い出す。 胸が締め付けられるような、鼓動が早くなるような、そん…

姑の貞江が呼んでいる。 文子（フミコ）は、ため息をついた。 日常に、ふと射した殺意の影。 文子は、殺害を決意した…。

人生に絶望した男。ふと立ち寄ったリサイクルショップ。そこには「高価買取」のキャッチコピーが…

ふと思えばあたしの人生時計と同じ… 立ち止まって気づきまた動きだすあたし…

多忙を極める彼氏に、三か月ぶりのデートを、またドタキャンされた。 わたし――市崎美紀は、泣きながら嘆いた。 「わたしは愛されているの？」 ふと気づけば、恋の聖なる日、バレン…

主人公、仕事は順調だが結婚の方には焦りを感じているアラフォー男性。 仕事の帰り道にふと見ると気になる占いの館を発見する。 そこで男は占い師に結婚運を鑑定してもらう。 結果は思いの…

インターネットラジオステーション音泉の番組『LNAF.OAラジオワールドウィッチーズ』において、自作ドラマを五回採用してもらうことのできた経緯を紹介したいと思います。これを読めば…

————ただ、求められるままに。それがイケメンに課された宿命だった。行動が求められたもの、誰にでも好かれるものでなければ、同性には嫉妬され、異性には失望される。 　だから、理想に…

下校中の高校生・穂野村　猛（ホノムラ　タケシ）がふと目を開くと、 いつの間にか見知らぬ風呂場に居た──── 突然、妙に元の世界と似たところがある異世界に来てしまった冴えない高校…

小説を書く上で、どうにも筆が進まなくなって困ること、よくありますよね。そんな時、ぜひ読んでみたくなるマル秘テクニックがあったならいいなって誰もが思いますよね。言葉が頭に浮かばない…

のあと「ぼく」は、たまに世界逃亡をする。 海百合海月（Twitter:@marobideru_)さんと共通のお題で書いた作品です。 お題は、「 ふと、窓辺の花が咲かなくなった…