「いけにえ」を含む小説

サーカス団員になる。 それが僕の夢だった。 僕に渡された封筒は、誰にも教えてはいけないそうだ。 本当に僕は、誰にも教えなかった。 今は、そんなことどうだっていい。僕は今、夢が叶…

これより謹みて玉音をお送り申します。 ー注意ー この文章には応援・コメント・レビュー・ブックマーク等はしないで下さい。 わたくしはこの文章に関しては一切コメントをし…

大学2年の夏休み、僕は1人田舎に住む祖母のところへ帰省していた。夕食の席で祖母はこう言った。 「布団に入ったら何も考えず寝付くこと。間違っても手足なんて出したらいけないよ。出した…

令和５年春、短歌を作りはじめました。短歌や短歌と呼べない短い詩の置き場所です。 思いついたらぼちぼちと書きます。 作ったまま放置せずに、気に入ったものはどんどん改良したり、裏話…

大正時代。元男爵令嬢の東明満穂は、出版社に勤める加地篤正という男から、女学校時代に培った教養の高さを生かしてタイピストにならないかと勧誘される。彼のお陰でタイピスト資格を得た満穂…

※現代ファンタジー寄りの心理的ホラーなので、それほど怖くないです。 俺、中野達希。高校２年。 どうやら、５組の田中がおかしくなったらしい。 そんな話とちらりと聞いたけど、田中と…

　南町奉行池田播磨守頼方（いけだはりまのかみよりまさ）が下す裁断についての、江戸市民たちの評判がすこぶる良い。大見得を切って正義を振りかざすような派手さは無いのだが、胸にジンと染…

多摩の田舎の村のお姉さまは、僕たちが虫捕りにいくたびついて来て、ニコニコ笑いながら見守ってくれます。夕方、帰りがけになると、クワガタムシは○○○○てはいけないとお姉さまは言いまし…

あらすじ 天雲ミユは、カートレーサーの池田繭に憧れて自身もカートを始めたけれど、池田繭が表舞台から消えたのをきっかけに、中学でカートを辞めてしまった。 中学を卒業したミユは、讃…

高校2年生の涼太は、夏の思い出を作ろうと一人で『藪知らず』へと肝試しに行く。 そこは、『入ると二度と出られない』という地元では評判の禁足地だった。

　ずっとこの霊峰で、アーシャと一緒に生きていくんだと思ってた。流れ着く彼の者らを祓いながら。だけどお上は指令を下した。山を下り、王都へ、『学院』へ向かえって。こちとらしがない公僕…

【第31回電撃大賞　電撃小説大賞　短編部門応募中】 ※以下、結末までを含んだあらすじです。 魔王を討伐した勇者ジゼル、二十八歳。 今後の身の振り方を考えていたとき、幼なじみで辺…

蜘蛛は殺しちゃいけない…… それは、この家では当たり前のこと。

「御社はあらゆる手段を駆使して、私の遺族の中から真の受取人を特定してください。それまで１億円の生命保険金の支払いは許可しません」――若き天才技術者が保険会社に向けて残した不可解な…

この小さな村の唯一の自慢である、群れをなして咲く百合の花。それが近ごろ姿を消している。誰の仕業か心当たりはあれど、誰もその名を口にしない。僕らはいつしか彼女のことを、百合盗人《ゆ…

　アイドルグループ『プリズムアイズ』に所属する『あたし』こと観音原彩夏（かんのんばらさやか）は、どん底の淵にいた。 　同じグループに所属する王子様系アイドル──八坂白雪に失恋した…

数年前、無理やり連れてこられた合コンで偶然出会った彼女が今年の新入社員だった！？ 男性恐怖症とも思える彼女には壮絶な過去と、ひとり抱えている「人を好きになってはいけない」理由が…

私が生まれ育った福岡のとある村では、「子供が山道を通るときは、紫のハチマキをつけないといけない」という決まりがありました。 夏休み中のある日、川で水遊びをしていたら、年下の子が…

ビッグモーターの社長には誰も逆らってはいけない。この世のすべてが除草剤まみれになる話。

誰かを好きになると皆その人にキスをして貰いたい、抱きしめて貰いたいあるいは肉体関係を通して愛情を示して欲しいと思う人は多いのでしょうか。しかし中にはプラトニックな関係を恋人に望む…