「夏 ハッピーエンド」を含む小説

「なぁ柚津、春朝とは、最近、どんな感じなんだ...？」 大学院修士１年の冬、数年付き合った彼女、夏海 柚津（なつみ ゆず）とのデートも終盤に差し掛かった頃、神夏磯 梨樹人（かみ…

突如として絶滅した恐竜や古生物たちが現れた世界――夏の海水浴場で、絶滅したはずの巨大海棲爬虫類が発見された。モササウルスの泳ぐ海を眺めながら、僕は遠くに行ってしまったお姉さんのこ…

　俺、八幡駆（やはたかける）は夏の夜、消灯した部屋で「犯人」が来るのを待ち構えていた。 　最近、何故か外に干したトランクスやTシャツが忽然と消えているのだ。 　今日こそ張り込んで…

　俺、稲守夏樹（いなもりなつき）にはちょっと変わった幼馴染がいる。 　妖怪あるいは神様。俗に言うお稲荷さんであるところの彼女、稲荷冬海（いなりふゆみ）。 　人の役に立ちたい冬美は…

同題異話8月号参加作品。 夏の夜に浜に行きたくなる現象に「常夏症候群」と命名。 独身アラフォー男子が浜辺で初恋を振り返る。 青春が眩しくて思わず眉を細めてしまうような、そんな…

万年小説家志望の少年、田子夏場は病院で一人の少女と出会う。 「ねえ、私と組んで漫画を描いてよ」 天才イラストレーターを名乗る少女に指し伸ばされた手。 夢を追い疲れた少年の、忘れら…

「お前ってさ、たまに海のほうを見てるよな」 友人からそう言われた建人（けんと）。 海が気になるのは、きっとあのひとのせいだ。彼女はまるで、白い桔梗の花のようなひとだった。 十七歳…

　荒木義輝（あらきよしてる）は、少し生真面目で内気な気がある高校二年生。 　今夜は想いを寄せていた幼馴染の近衛霞（このえかすみ）と夏祭りデート。 　浴衣姿の彼女と一緒に屋台を回っ…

　木崎礼悟（きさいれいご）は新卒二年目の社会人。 　そこそこ優秀な人材として、まずまずのスタートを切った彼だが、一つ重大な悩みがあった。 　それは、今、バーの隣席でワインをちびち…

高校生２年夏。 私は今日、嫌いだったアイツに告白をする。 まるで宝探しの様に、アイツの『悪くない所』を一つずつ探して拾い集めて。 最悪だった出会いから少しずつ心が解けて好きに…

世界大戦によって多くの人々が死に絶え、『わたし』はただ独り都市に取り残された。 『エデン』。背中に翼を持った少女は、何十年も帰らぬ人を待ち続けていた。死ぬこともできず、ただ生き…

――「もういいよ」っていうまで、ここから出てきちゃだめだよ？―― お盆休み。僕と妻は一人娘を連れて、妻の母校を訪れていた。校庭で地元の子どもたちと遊ぶ娘を見守りながら、ふいに妻は…

永斗高校、吹奏楽部に所属する夏稀。夏稀は同じ高校の一つ上の先輩、天文部の涼太に恋心を抱いていた。夏稀と同じ吹奏楽部で同級生の美緒と一美と共に、涼太への恋を成就させようとする。涼太…

ワシントン州シアトル。大手コーヒーチェーンの進出でブライアンのバードコーヒーも痛手を負っていた。 ある夏の日から店を訪れ出した地元大学の青年。 バードコーヒーは青年とその彼女…

男には、子供の頃に夢中になって観たドラマがあった。 ※作中に登場するドラマは架空のものです。

夏。 幼馴染の女の子。 縁側。 蝉の鳴き声。 扇風機。 麦茶。 風鈴。 読んでくださった人が砂糖をザラザラ吐けるようなお話。

上京を理由に、幼馴染と自転車の練習をする話。

　鳴滝昌平（なるたきしょうへい）。生物部所属の高校二年生の男子。 　同じく生物部所属の一年生の女子である大沢勝海（おおさわかつみ）とは昔からの付き合いだ。 　今、二人は、夏合宿の…

　俺、橋本草太（はしもとそうた）には想い人が居る。 　北野珠子（きたのたまこ）。御年五百歳にして、お好み焼き屋「北野屋」を経営する神様だ。 　見た目は十代後半と思しき、美しい美少…

　俺、八坂隆二は、都内の国立大学に通う三年生。 　そんな俺が、電車で家に帰る途中で見た夢に出てきたのは、かつての初恋の彼女。 　俺は懐かしくなって、その彼女―東城礼子―の名前で、…