「たび」を含む小説

僕と目が合うたびに。 無視するように顔を背け、通り過ぎる君。 何が。 君を。 僕を。 憎むほどに。 嫌いにさせたのでしょうか。

魔の山の平和な村ヘカタンの門番であるサイモンは、ある日、自分が同じ一日を何度も繰り返していることに気づく。 ブルーアイコンの冒険者たちから、自分はゲームの世界にいるキャラクター…

見えないね君と私の違いさえシャツの皺でも揃えてみたけど 【十首連作】シャツの皴でも揃えてみる ※第15回空色杯応募作 お題「白露×スカイグレー」

ある日、突如としてこの世界に魔力が誕生した。 魔力が生まれる――これは誰もが「魔法」という強力な殺傷能力の入手を意味し、案の定、自らの欲と思想の実現のため、魔法を悪用する者が現れ…

あらゆるすべては「あ」ではじまって「あ」で終わるのだ！ けっして「ん」などではない！ また「うん」などでもない！ そうこれは「あ」で悪の組織を退治する巨悪殲滅決戦用改造少女ノアと…

天界で怠惰な暮らしを送っていたクロスが、いつものように美女たちと泉で戯れていると、いきなり現れた父神に人間界で修行してこいと申し渡された。 女も酒も食べ物も、生活に必要なあらゆる…

■県警の俊英を苛む苦い記憶。ただそれは乗り越えるべき過去となったはず。けれどもまた、彼の恋人を襲った亡霊が現れる。 ◇　◆　◇ 　埼玉県警察の巡査部長、中洲川篤志（なかすがわあ…

いつからか見えていた、黒い”ナニカ”。人や獣とは違うが、ソコに確かに見えた”ナニカ”。子供の頃は頻繁に、年を取ってからは時折遭遇し、日々の中の一ページになっていく。 タダそこにア…

そんな心を宿してみたい

服飾専門学校に通う珋衣は、必要が訪れるたびに、服作りの様々なアイデアを実行に移すという作業に疑問を感じるようになる。自ら身に着けるものでもある服と、その製作行為にかかわる戸惑い。…

　ローズは海の向こうの世界や王子様に憧れる女の子。 　いつまでも子供じゃないし、そんな夢物語とは無縁だということはわかっている。 　それでも、街にたったひとつだけある船（あるかつ…

――これは、引きこもりの百合少女があらゆるものにぶつかって、挫折して、泣いて、励まされ、また立ち上がって、やがて最高のVTuberになるまでの話。 私は学校に行っていない。クラ…

黒い炎の不死鳥であるツグは人に化けて、魔法使いが出ると噂がある場所を巡る。 そして、怪しい奴らと邪魔する奴らを見つけるたびに「存在ごと」燃やすのだ。 家族に呪いをかけた、忌々し…

高校生の春山拓也は、小説家を目指す普通の少年。ノートに書き溜めたアイデアやストーリーは無数にあるが、完成した作品は一つもない。彼はいつも自分の表現力に自信を持てず、作品を仕上げる…

地球を飛び出して、食いしん坊の居候、猫ののククにうんざりしながら大切な兄を呼び出すための装置を作る研究に明け暮れている 「クロウ博士」。 やっとの思いで呼び出せた兄は、記憶より…

私の考えた面白い話短編集の第２段です。(第１弾は実際にあった話でしたが) 私が面白い話を思いつくたびに更新します。 どんな内容かはお楽しみに！ ※私はネットの面白い話をたくさん読…

※小説家になろう、アルファポリスにも掲載しています 【あらすじ：公募用のためネタバレあり】 　侯爵令嬢アレクシア・ブラッドフォードは、婚約者である第一王子クリストファーから婚約…

　民族紛争で家族を失った狙撃手と観測手の二人。仇討の掟に縛られ、故郷にはもう二度と戻れない彼らは遠い砂漠の国でいつ終わるとも知れぬ内戦に身を投じている。いつか女神の教えに基づくこ…

高校の夏。 川で遭遇した自殺未遂者は、同性の美しい先輩だった。 言葉を交わすたびに、世界の見え方が変わっていく。それはまるで、感染する毒。 この世界は、毒で溢れていると気づいてし…

私は私をどこまで信用できるのだろうか。 夜トイレに起きるたびにおきる不安。 折角だから皆にばらまきたい。