「○○人間」を含む小説

　王我　悠理（おうが　ゆうり）は機械と融合したサイボーグ人間だ。 　彼は電子媒体と自身を繋げることでネットの海を渡り歩くことができ、セキュリティ有無に関わらずあらゆる情報を閲覧す…

高校受験を控える神木修司は、説明会で誓歌高校軽音楽同好会――フレイムアップキーパーズのゲリラライブに遭遇する。 「俺……ここ受験する」 「俺は誓歌高校に行く！」 軽音楽同好…

22世紀になっても人類は滅亡していなかった。 時代に付いていけなかった者、敢えて闇に身を落とした者、そしてそれらを狩る者、"モスクワ"には狂人が集まった。あるいは、およそ人間では…

しがないコンビニ店員の糸沼の目の前で、自分を慕ってくれていたお客さんがガラの悪い男たちに絡まれてしまう。助けようとするも、今自分がしようとしているのは偽善なのではないか。間違って…

他人と上手く交流できず、逃げるように転職を繰り返していた美良乃は、居場所を求めて祖母の住むアメリカの田舎町へ引っ越した。 ひょんなことから墓地にひっそりと隠されたバー、『６フィー…

善とは何か？悪とは何かをひたすら問い続ける短編です。

2045年、教育現場は大きな転換点を迎えていた。 全自動学習評価システムの導入により、教師の役割が問われる時代。 数学教師の加藤洋子は、効率化と標準化の波に押し流されまいと奮闘…

　魔力を持った人間と持たない人間がいる世界。東方郁登は魔法使いを育てる学校に通っていた。 　しかし、郁登は魔法が使えず、 「無魔法使い」 　と馬鹿にされていた。 　そんな郁登をみ…

全70話になります。 この作品は以前に「無限のアトリエ」というタイトルで2012年に講談社BOXパワーズ賞に応募して落選した作品です。 ネット上に掲載されたーー、編集の方から…

頼堂幸善が拾った黒い犬は言葉を喋った。 それは〝妖怪〟と呼ばれる、動物の姿を模して、その中に紛れ込む存在だった。 しかし、妖怪と話せる存在は他におらず、頼堂幸善はその調査も兼…

2025年、世界から「試験」という概念が消失した。 人間の身体をCTスキャンすることにより、試験に代わる選別が自動的に、しかも短時間に行なうことが可能になったのである。 この画期…

ダンジョンが現れた時、真っ先に駆け付けたのは防衛省の自衛隊ではなく国土交通省の国土政策局総合計画課に所属する職員だった。ざっくり言えば日本の国土の有効活用を考える部署であるが、そ…

　本作は奈名瀬さんの自主企画「なぜ我々は本を読むのが大好きな文学少女の夢を『作家になること』にしてしまうのか？短編小説コンテスト」参加用作品『花梨へ』を書いた際、2000字以内と…

　呪いによって勇者は生き続けて孤独になっていた。その間に魔王はただの人間になり、普通の生活を送りながらYouTubeで『魔王ララライチャンネル』を開設していた。 　彼女のチャンネ…

　この世に生を受けたすべての人間は、精霊の加護を受ける。 　一つの精霊の加護を受けた人間を、術士。 　二つの精霊の加護を受けた人間を、導師。 　三つの精霊の加護を受けた人間を、賢…

11歳のころから詩を書くのが趣味でした。 いつの間にか自分と対話し、セラピーになっていました。 あり余るほどにあるので、ブログで公開していたものもいろいろ載せたいと思います。 順…

──仲間の命と引き換えに、勇者は魔王の配下となる。 数百年前、世界を滅ぼす力を持つ魔王は【微睡みの呪い】により眠りについた。 呪いが完全に解ける前に討伐すべく、勇者達は【微…

平凡なサラリーマン、川原俊彦。 かつて夢見た「作家になる」という目標は遠い過去のものとなり、いまは家族のため、会社のために働く日々を送っている。諦めた夢に蓋をして、ただ「普通に…

「56歳まで生きれただけでも十分やわ。 俺という人間がおったという事を覚えといてさ？」 薬の副作用で黒ずんだ顔色で彼はニヤっと笑う。 　私の職場で末期癌との闘病を続けながら働い…