「音色」を含む小説

高校3年生の7月20日日曜日。瑞斗は学校で受験勉強をしていた。部活を悔いの残る形で自分1人だけ引退し、その現実から逃げるために、考えないために勉強をしていた。すると上の階から優し…

中毒になりそうなギターリフ。メロディアスなベースライン。脳天を揺らされるようなスネアドラム。美しい音色のキーボード。イントロを聞いた瞬間から、一発でファンになった。それ程の魅力が…

グラウンドから聞こえる野球部の掛け声。 夕空に響き渡る吹奏楽部の音色。 廊下ではしゃぐ帰宅部の喧騒。 そして、 放課後の部室に一組の男女。 香るカップ麺のにおい。 何気ない会…

ピアニストを目指す高校生の霧島律は、ピアノ以外の全てを棄て、ピアノだけに自らの全てを懸けてきた。友達と遊ぶ時間も削ってピアノの練習に打ち込む日々。特に恋愛ほどくだらないものはない…

全く気乗りがしないのに王子の婚約者候補として城に招かれた私。気づけば鐘の音色と共に、花畑の中で彼の『護衛騎士』に剣で胸を貫かれていた。薄れゆく意識の中・・これが12回目の死である…

月明かりだけが照らす冷たい城の部屋で奏でられるその美しい楽曲はどこからやってきたのか。私はよく知っているはずのその曲の名をどうしても思い出せないでいる…

ある春の宵、私の家に迷い込んできたのは愛らしい猫だった。 だが、普通の猫と2点違うところがあった。 それは、辻ヶ花の着物の柄を持つ毛並み。そして、箏の鳴き声をしていることだったー…

大学の廊下を歩ていた大崎成海が、ピアノの音色が聞こえてきた。弾いている人を確認するために部屋に向かった。

週に二回、一人で学校のグランドピアノを弾く高校生の紗夜は、白黒の世界から、今日も鮮やかな色を生み出す。

人のオーラや感情を“聴ける”女の子、藤宮鈴音。8年前に聴いた音色に音色惚れをし、ずっと今も変わらずその持ち主を探してる。 そんな時出会った白崎双子。 ずっと探し続けていた音色の持…

イギリス南西部に位置するシリー諸島。観光地として有名なこの島には、とある不思議な言い伝えがあった……。 イズールトを忘れられない騎士と、イズールトと名付けられた少女の話。

霧音の民に伝わる、音色の子であるエルブ。旅商人である両親に捨てられた孤児のトキワ。 神殿で暮らすふたりの限りある青春のお話。 多分書き直し多いです。物置みたいな使い方します。

瀬尾奏太と瀬尾春香の子供の物語。 幼馴染みに振られたので～という作品の主人公達の次の世代の話。

シエル・メイヤーズは没落した貴族の令嬢である。 シエルは天性のピアニストであり、そのピアノの音色を聴いた者は誰もが心を奪われた。 しかし、家計のため、政治のためにピアノを弾き続け…

幼い頃に母を亡くし孤児として育ったレイラは殺し屋としてモートン卿に雇われていた。感情を無くし、無慈悲に人を殺めながらも罪悪感に蓋をする日々を送っていたレイラ。そんな中、モートン卿…

　代わり映えのない日常にありながらも、私が経験した特別な思い出を紹介しよう。 　駅にあるストリートピアノ。 　そこで演奏する中学生ぐらいの女の子。 　私はその曲と彼女の込める感情…

何もない日常、色の無い世界、いつからこうなってしまったのだろうか。色を失ってしまった、もう望みもないんだ、死ぬまでゆっくりと過ごしたいのに・・・感情を忘れてしまったあなたは何者な…

ある日の帰り道で、ギターで音色を奏でるその方と遭遇する。 その方のギターの音色に何故か心が引かれ始め、毎日足を止めて聴くようになっていく。 次第にその方が奏でる音に惹かれたのか、…

帰国子女として北海道の中学に編入した沙良はその言動から浮いている。ある日、沙良は神来公園の森でケガをした子ギツネを助け、ドラッグストアの薬剤師に手当てをしてもらって森へ返した。翌…

過去に悲惨な人生を送っていた青年は来世で楽器界へ転生し新たな生を受けていた。 音がモノをいうその世界で、彼が転生したのはなんとシンバル。地味オブ地味、憧れるオーケストラ楽器おそら…