歴史・時代・伝奇の小説

　天正十一年（一五八三年）。商人の町、堺。 　戦国時代の麒麟児・織田信長が本能寺で倒れ、織田家の後継者争いを通して、羽柴秀吉──後の天下人・豊臣秀吉が台頭し、覇権を握りつつあった…

前回、休載してしまった「異端鬼異聞禄」に大幅な加筆、修正をして新連載として再開。＜注意＞ 作品の性質上、残酷な描写、暴力の描写、性の描写の過激なモノがありますので、閲覧はR15指…

大日本帝国陸軍である純平は1942年、資源を必要とした日本が戦争を開戦。 純平はアメリカを打ちのめすためにこの身を捧げて戦いを続けるのであった。

誰が殺した　それは「私だ」　 若者が懺悔室で告白する　其処は中世辺りの欧州の教会 「愛らしい小鳥のようなメイド　秘密の恋　私の子供を宿してしまって 廻りから責め立てられて　あの子…

この間の遺恨、覚えたるかっ！ 松の廊下にて筋肉勝負（ボディビル）を挑んだ浅野内匠頭は吉良上野介にこてんぱんに敗北。 お家取り潰しのあと自主的に切腹してしまった。 筋肉勝負こそが…

大清帝国中期、嘉慶年間。三世の春で窮まった繁栄と爛熟が、斜陽と退廃へと取って代わろうとする時代。 前皇帝の弟を父に持つ変わり者の親王永暁（ヨンヒョオ）は、京師に流れる奇妙な噂を耳…

うっかり早朝覚醒して布団の中でうだうだしてたら、最初の一文が降りて来たので衝動的にエディタ直打ちで書きました。それ以上でも以下でもない。わりと後悔はしている。 自主企画「第一回…

時は鎌倉時代。 二代目執権・北条泰時の弟、北条朝時が初陣の思い出を語る。 朝比奈義秀という豪傑にやられ、頑丈な鎧がへこむほどの怪我を受けたという。 訝しむ聞き手に、朝時はもうひ…

毎週木曜日18:00更新です！ この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。

平安時代。国風文化が花開き、雅な宮廷文化が彩る華やかな時代。同時に、武士の時代へと繋がる息吹が育まれてもいる。 　都を脅かす「鬼」に賞金がかかったことで、様々な身分の者が鬼退治に…

二人の主人公、ハルと七菜、二人は時代、場所は違うが、音楽を志す。音楽を求めるが音楽からなかなか手を差し伸べてもらえないハルと音楽を知らなかったが音楽から愛された七菜。男の世界であ…

バカにされがちな人文学をやってた文系大学生が、トラックに跳ねられて目覚めたら十九世紀ロシアにいる小説です。 サクサク読める軽さで書いてますが、全体に真面目です。考証勢は知を授け…

日のいでより日の入りを一日とせり”かの日”、人は〈明日〉と、〈昨日〉を手に入れき。 けふといふ日は”かの日”生まれき。きしかたもゆくすゑもさて始まりけり。 故に”かの日”起こりし…

原太郎為清は祖先が開発した田畑を所有する領主。生まれ育った地方で豪勇と奸智で領地を広げるものの、強欲国司に目をつけられて毟り取られそうな危機を、都の大貴族の庇護を受けて逃れんと考…

　叔父から漢方医学を学び、長崎で蘭方医学を身につけた柴崎椋之助は、江戸の七星堂で町医者の仕事を任せられる。その際、斗北藩家老の父が心配し、食事や身の回りの世話をする小者の伊八を寄…

古代中国の戦国時代。秦が統一を果たす前のお話。貧しい農民の高鵬は無理矢理に徴兵されて戦場へ。愚かではあるが善人の彼は、偶然が重なり出世する。善人であることが彼を幸運へ導くかと思わ…