太平洋の夜明け

@kamerasyasin

第1話ミッドウェイ

1942年、アメリカに石油を奪われて1年。


資源を収集するため戦争が開かれた。


俺の名は純平。


敵のアメリカを潰すために生まれてきたと言っても過言では無い。


最近はミッドウェイ海戦の話題で持ち切りになっていた。


ジメジメした街の訓練所は、とてつもなく暑い。


最近俺は空軍になって、國の為に尽くす事にした。


お袋と親父は悲しい顔をしていたが、俺は國のことしか考えていなかった。


でも今思うと何故か涙が出るな。自分で決めた事なのに。


「訓練開始!」教官の合図と共に零戦が飛び立って行った。


今日も安全に日本の夜明けを見た。




ある日、休憩時間にいじめっ子の兼併が「おい!純平1円貸せよ!」(今の日本円で4000円)と。


俺はもちろん「嫌だよ!」と断るが、兼併が殴って来た。


その時「そこまで!」


教官のその怒鳴り声を聞いた休憩中の皆も敬礼した。


「純平と兼併以外、皆休憩してろ。2人は私の部屋に来なさい。」


本当に最悪だ!


俺は教官に言い訳をした。


「何でですか教官、俺は悪くありません!」


教官は怒鳴りながら言った。


「お前と私、どちらが目上かわかるか!低い階級の奴が刃向かうな!」


俺達は教官の部屋に行くと、教官は怒鳴り散らしただけだった。


「そんな気持ちのやつが、陛下と同じ日本人ということが恥だ!


お前らの戦友も数少ないが特攻に行った。


そいつらの顔を見て思った。彼らは勇ましいと!


しかしお前らは、ただの金だけの問題で!ふざけるな!


もういい!純平は航空機に入れ!」


兼併は取り残され、俺が外に出た瞬間


バッチン!


大きなビンタの音がした。


兼併がいない間、練習をしていると教官が「今日は、遅いので睡眠!」と言い、眠りに着いた。




次の日「ウーーーーーーーー」と、空襲警報が鳴った。


街の人々は、混乱の渦。


俺達は対抗するため零戦に乗り、


アメリカの操縦席の奴が「ゼロ!」と大きな声で言い、マシンガンをぶっぱなして来た。


零戦は軽重量が施されていた。


しかし仲間の1機がやられた。


俺達はよそ見をしていて気づかなかった。


弾が羽に100発ぐらい貫いていた。


俺の零戦は下に落ち、羽が燃えてしまった。


しかしパラシュートがあったから良かった。


その他の誰かが爆撃機に突撃してしまった。


無事帰れた。


教官は、「特攻した勇ましい者がいた 。」とだけ語った。





1942年6月5日、遂に戦いに出る事が出来た。


しかし戦いに出ると、とても地獄のような戦いだった。


日本の戦艦加賀が撃沈されており、日本軍は次々と戦艦 赤城、蒼龍、飛竜が全滅。


何とか生き残った。


しかし銃で撃たれた人もいたし、故障で墜落した人も居た。


海が魚雷の海になった。


少しでも着くと、残った魚雷が爆発しそうだった。


日本に帰還し、訓練所に戻った。


教官が、「皆勇ましかったな!あっ、あと純平!お前の為の戦闘機を用意した。その名は…」

次回へ続く



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