シノダの杜のハルカなり！

ソフトボール部に所属する女子中学生・安部遥香は、近所の神社でお百度参りをしていた。
テストでいい成績を取って新しいバットを買ってもらうために、神さまに頼ろうとしたのだ。
だが、お参りの途中、神社に不穏な気配が漂いはじめ、続けて正体不明の「帰れ！」という声が遥香を襲う。
怖れをなした遥香は、そのまますっ飛んで逃げ帰った。

この時の遥香には知る由もなかった。このことが、新たな日常の始まりとなることに――。

これは、おバカな行動のせいで非日常に巻き込まれた遥香と、伝説の妖狐・西華、さらには修験者の奏多や昔の親友・文乃が織りなす、絆の物語。


※本作は、今年のつばさ文庫小説賞一次落選作となります。
今後大幅改稿して別の賞へと応募する予定でございますが、少なくとも年内いっぱいは公開いたしますので…続きを読む