第10話

 翌日、近藤が出社するとあらかたの荷物は段ボール箱に梱包され、いざ恵比寿の新社屋への旅立ちの準備は整っていた。

「凄いねー。たった四人でこれだけの荷物を纏め上げるなんて」

 近藤が暢気に話すと種沢が呆れ声で言った。

「いや、大変何てもんじゃないですよ。近藤さん、昨日は殆ど外出だったから知らないでしょうけど、ほんと、面倒だったんですよ」

 岡谷も神林も幸田も朝だというのに疲れが顔に出ていた。

「まあ我々は普段デスクワークばっかりだから、たまにはこうやって運動するのも悪くはないでしょ」

 その近藤の一言に幸田が言葉を返した。

「近藤さんねえ、あんただからそんな暢気なことを言っても許されるんですよ。こっちは本を片付けなきゃなんないし、ネットワーク機器も全部はずさなきゃいけないしで、ほんと大変だったんですか。まったくもう!」

 近藤はすまんすまんと笑いながら頭を下げた。

「そうそう種沢さん、ちょっと昨日の件で報告が」

 と近藤が種沢に言った。種沢は、ああ聞いてますよ、と返事をした。

「伝言ゲームになっちゃうとマズいでしょうから、もう一度私から報告させてください」

 種沢と近藤は奥の六畳間で二人きり、テーブルを挟んで椅子に座った。

 近藤は昨日の自分の行動を種沢へ報告した。

 なるほど、と種沢は首肯した。神林からの報告と逐一一致していたのが分かったのだ。

「で、どうします? 片倉さんを追いますか?」

「そこは追求しよう。何が出てくるか分からないけど、うちの会社を利用して脱法行為をしている疑惑は払拭しきれないですね。それと、もう『アイズ興信所』の名前は一切口外しないでください。それも違法といえば違法ですから」

「分かりました」

 その一言で臨時のミーティングは終わった。

 後は引っ越し業者を待つのみだった。

 午前九時半丁度に引っ越し業者が来た。

「梱包は全部済んでますか」

 業者のリーダー格の男が岡谷に訊いた。

「梱包できていないのはこのテーブルのノートPCだけです。これは手持ちで行きますから、これ以外は全部運び出しちゃってください」

「じゃあ、さっそく作業を始めさせてもらいます」

 リーダー格を含めた七人が表に停めてある四トントラックに資材一式を運び始めた。

 小雨の降る中、ユニフォームを来た作業員たちが黙々と段ボール箱をトラックへ積み込んで行く。部屋の中があっという間に空になる。

 その空っぽの部屋はまさしく住居用の部屋の出で立ちを示していた。とてもじゃないが会社組織の入るような造りではなかった。

「専門の業者さんに頼むとあっという間でしたね」

 幸田がそう言うと近藤が応えた。

「いやあ、さすがに引っ越しのプロですね。仕事が早くて丁寧」

「そういうところは我々も見習わなきゃいけないですね」

「それにしてもこの部屋、こんなに広かったんだ」

 近藤が何もなくなった部屋を示した。

 種沢は珍しく感傷的になった。

「そうそう。この部屋から岡谷と一緒に二人だけで人生賭けて会社作ったんだよなあ……」

 岡谷が言葉を継いだ。

「もう四年目か……種沢、でもね、振り向いちゃいけない。前を見よう。前を。おれたちはここから巣立つんだ。おさらばするんだ」

 二人はこの部屋を見て、思い返す出来事が多かった。しかしそれは会社の経営とは無関係なもので、泥臭く人間臭く生々しい出来事の数々だった。

 まだ三〇歳にもならない二人だったが、会社のトップとして、社会人の中でも人を使う立場の人間として、確実にステップアップしているのを自覚した。後悔することも少なくはなかったが、それも経験の一つだと判断できる程度には二人は成長していた。

「じゃあ、行きますか。恵比寿」

 神林がそう言うと、種沢はこう続けた。

「これからは『行きます』じゃなくて『戻ります』になるんだよ」

 種沢はこのフォーカスエンジン社の成長に満足していた。これからも自分たちの会社は伸びる。どこまででも伸びる。そう信じて疑わなかった。このIT業界がこれからどういう変遷を遂げるかは未知数だったが、種沢はその変貌に対応できる柔軟性を持っているんだ、変わるときは変わるんだ、と思った。

 五人は揃ってJR渋谷駅まで歩いて行った。中途入社で転職歴も多い近藤にもこの道程は何か感慨深いものがあった。ほぼスタートアップからフォーカスエンジン社に在籍していたので、種沢と岡谷のコンビの息の良さと未熟な点をよく知ってはいたが、まさか自分も社屋移転という大イベントに付き合うこととなり、そのフォーカスエンジン社の成長・二人の成長を目の当たりにするとは予想していなかったのだ。

 五人は山手線に乗り、恵比寿駅に着いた。たった一駅、乗車時間にしてに三分だった。

 恵比寿駅西口から新社屋までは徒歩八分ほどだった。

 そこまでの道のりが嫌に短く感じたのは種沢や岡谷だけではなく、五人全員が同じだった。

 まだ新築と言っていいほどメンテナンスされたオフィスビルに着いた。

 ここが新しいフォーカスエンジン社の根城だ。

 五人はエレベータで六階まで上った。

 まだ引っ越し業者は着いていなかった。

 自動ドアが開くと、正に新品のオフィスだった。エントランスには「Focus Engine inc.」の大きなロゴがあった。

 改装工事は既に終わっており、後は什器類を補充するだけだった。

 四二〇平米。渋谷のマンションの七倍の広さだった。

「おお」と種沢が感嘆した。

「随分広いな」と岡谷が言った。

「今リモートワークしているスタッフが来れば、これでも一杯になっちゃいますよ」と幸田が続けた。

 五人全員が何か分からぬ期待感に包まれた。

「これだけ広くても仕事が始まっちゃえば、また手狭になるんですよねえ」と神林が言った。

「ここから再出発かあ……」

 種沢はこのオフィス移転にかなり思い入れがあった。

 フリーアクセスの床下からあちこちにLANケーブルと電源ケーブルの束が丸めて置いてある。

「ここがCEO用で、こっちが総務人事用で……」と神林が什器の設置用途を説明し始めた。

「そう言えばオフィスの完成図面、ちゃんと見たことがなかったな」

 と種沢が言った。それはないでしょ、と神林が切り返した。

「ちゃんと見せたじゃないですか。覚えてないんですか? デスクの配置もネットワークの設計図も、ちゃんと説明したじゃないですか」

 種沢は笑って誤魔化した。

「いや、すまんすまん。どうしても図面と現物とが頭の中で合致しなくてね。見せてもらったのは覚えてるよ。ただ実際に見てみると、結構広いなあと思ってさ……」

 神林が続けた。

「これでも什器を運び込んで全社員五三人が集まると結構手狭になりますよ」

「全社員を集めて引っ越し祝いでもしたくなるね」

 その言葉に岡谷がむっとした。

「種沢、そういうの止めてくれないかなあ。いかにも昭和のおじいちゃんが言い出しそうなイベントじゃないか。おれ、そういうのが嫌いで独立したんだし。もっとスマートに行こうよ」

「あ、いや、ちょっと言ってみただけだから……」

 種沢は言葉を濁した。

 オフィスの自動ドアが開いた。引っ越し業者が着いたのだ。

 引っ越し業者のリーダー格の男が「自動ドア、開けっぱなしにしてもらっていいですか」と訊いてきたので神林が「まだキー付けてないんで大丈夫ですよ」と応えた。

 だだっ広いオフィスに次々と引っ越し屋の段ボール箱が積み上がり、渋谷のマンションで使っていたスチールラックも搬入されてきた。

 箱に書いてあるメモを目印に、神林が「その箱はこっち」「それはあっち」と引っ越し屋に指示を出した。

 あっという間に新社屋内に段ボール箱の山が六個ほど積み上がった。

「今日の午後三時に什器類が届く予定ですから、それまでに荷ほどきできるものはやっちゃいませんか」

 神林の提案に全員が頷いた。

 それぞれがカッターナイフで段ボール箱を開梱して、あるだけの棚に書籍や書類を積み込んでいった。普段はこういった軽作業すらやらない五人なので、皆がふうふう言いながらの作業となった。

 ようやく一区切りとなった午後二時五〇分過ぎ、什器類の業者が来て搬入となった。

「みんな昼飯まだですよね。みんなで行っちゃってください。私が業者さんの指示役やりますから」と神林が種沢に言った。

「いいの? 神林さんはいつ飯食うの?」

「今日は、まあいいですよ。この場を仕切れるのは私だけですし。それにほったらかしたら私の気が済みません」

 神林を除く四人が申し訳なさそうに新職場を出て昼食の昼休憩となった。

 四人が昼食を終えて戻ってくると、もうそこは立派で真新しい、いかにも新興ITベンチャーの職場然としたフロアへと変貌していた。

「おお、凄いね。会社らしくなってきた!」

 岡谷が素直に言った。

 神林がその言葉を受けて四人に言った。

「明日はPCとサーバの搬入とセットアップですから、皆さんよろしくお願いしますよ」

 その後、五人は残りの段ボール箱を片付け終わると、もう五時を回っていた。

「明日もあるから、今日はこれぐらいにしておこうか」

 と岡谷が提案すると、一同賛成した。

 新オフィスは半ば制作途中だったが、今日できることは全てやり終えた。

 みな今夜は明日に備えて熟睡できるだろう。そういう判断で定時よりは早いが岡谷が今日は解散とした。


 フォーカスエンジン社の五人が早めの眠りに就く頃、株式会社オーウェンシーズの浦沢は麻布の会員制のバーにいた。

 同席していたのは三ツ葉銀行の本間だ。

 二人はボックス席を占め、二人の会話が誰にも聞かれることはなかった。

「本間さん、単刀直入に言いますが、三ツ葉信用調査さんのやってることはマズいでしょ」

 本間は「三ツ葉信用調査」と聞いても眉一つ動かさなかった。

「一体、何の話ですか」

「そう来ると思いましたよ。ですがね、私の調査したところ、不正な融資で、その上がりを三ツ葉銀行の関係者に還元してるのは、ちゃんと証拠が挙がってるんですよ」

 本間は沈黙で応えた。

「本間さんも人が悪いなあ。三ツ葉信用調査のIR情報も手に入れてあるんです。それに株主総会の議事録も」

 本間の目に怒りが宿った。

「それでどうしようと言うわけです? 体よく私を脅迫しようと言うんですか」

 浦沢は軽く首を横に振った。。

「いえいえ。そうではないんです。これからの本間さんのお話によっては弊社のメインバンクを他の銀行さんに替えようかと思っていまして」

 ベンチャー企業一社が顧客から外れても三ツ葉銀行には何の傷手にはならない。その程度の顧客離れはいつものことだ。

「それならご自由にしていただいて構いません。銀行は信用商売ですから、当行に何か不便がありましたら、いつでも他行へ移管していただいて構いませんが」

 浦沢も冷静だった。

「その信用を失いかねないことをやってますよね」

 しつこく食い下がる浦沢に本間は何か嫌な予感がした。

「IR情報だの議事録だの、私には一切関係がないことですね。第一、私はその三ツ葉信用調査というところとは一切関係がありません」

 本間は明らかな噓を吐いた。

「そうですか。それじゃあフォーカスエンジン社のことをマスコミにでもたれ込みますか」

 本間の目の色が変わった。その目は浦沢を睨み付けた。

「そうですか。どこまでご存じなんですか」

「ほぼ全部です」

「……」

「例えばいま融資中のフォーカスエンジン社の場合、一五〇〇万を融資してそのうち五〇〇万を三ツ葉信用調査へ流しますよね。そして株主配当として三ツ葉銀行の関係者、谷屋信次さんと狭間浩介さんへ毎年それぞれ一〇〇〇万ずつ送金している。残りは本間さんと上長の笹沼さんが着服している。この取引で年間で億を超える額の金が動いているじゃないですか。私が確認しただけで三年はこうした不透明な金の流れが確認できてます。これを税務署が聞いたら、ただじゃ済みませんよ」

 本間は微かに笑った。

「税務署ですか! いや、そのご心配は不要です。ちゃんと確定申告は三ツ葉銀行のとは別に個人でやってますから!」

 浦沢は怯まなかった。

「そうでしたか。いや、私にも調査不足がありましたか。ですが、三ツ葉信用調査のカラクリが表沙汰になったらマズいんじゃないですか?」

 本間は柔和に笑った。

「要するに?」

 浦沢は本心を吐いた。

「三ツ葉信用調査の売上の一割を私に現金で送っていただきたい」

 本間は大笑した。

「ははは! 結局は金か!」

 浦沢はその本間の笑いに嫌悪感を感じた。だがここが正念場だ。

「ぜひご検討ください。この件が世間に明るみになるのと、私への口止め料としては妥当な線かと思いますが」

 本間は浦沢に問い質した。

「それにしても、IT屋さんが現金でっていうのが不思議ですねえ。今時は暗号通貨か何かかと思ってましたよ」

 浦沢はまじまじと本間の目を見た。

「あんまり暗号通貨を信用しない方がいいですよ。どれだけ秘匿性が高いと喧伝されていても、調べればいつ、どこからどこへ、いくら送金されたかの記録は調べられますから。蛇の道は蛇です。現在、もっとも足のつかない金の遣り取りは、まだまだ現金につきますよ」

 浦沢がそう言うと、本間が切り返した。

「さっき株主総会の議事録も持っていると仰ってましたけど、どうやって入手したんですか? それ、贋物かも知れませんよ」

 本間は三ツ葉信用調査に関する書類は全て一冊のファイルに入れて持ち歩いている。もちろん、何かしらのデータとしてPCに保存したことは一切ない。即ち、情報漏洩の危険には完全に対処できている自信があった。

「本間さん、昔ながらの紙ファイルで書類を持ち歩いてるんですってね。それが本間さんの慢心の根拠なんでしょ? ソーシャルハッキングという言葉をご存じですか?」

 いや知らない、と本間は応えた。

「ハッキングというのは何もコンピュータを使ったものばかりではないんです。パスワードを入力するのを盗み見したり、ゴミ箱を漁ったり、色々な方法があるんですよ。本間さん、そのファイル、一時的にでも手元に置いておかなかったことがあるでしょ? 例えばトイレに行くときとか、帰宅後に鍵のかかったロッカーにしまっておくとか」

 本間の顔が険しくなった。本間にはその手段が分からなかったが、浦沢はその言葉口調から悪事の全てを知っているようだった。

「それが証拠に、ほら」

 浦沢が鞄からタブレットを取り出して操作し、本間に見せた。

 間違いなく三ツ葉信用調査の株主総会議事録だった。これを持っているのは限られた極数名しかいないはずだ。それは本間の手書きの文字で間違いなかった。

「ほう、どうやってその資料を入手したのか知りませんが、信憑性に欠けますねえ」

 本間の最後の悪あがきだ。

「他にもこんなのもありますよ」

 浦沢はタブレットの上でスワイプし、株主総会の議事録を見せた。そこには谷屋信次と狭間浩介の名前が記載されていた。

 まずい。浦沢は死守しなければならない黒幕の名前まで知っている。

 こうなると本間としても白旗を上げるしかなかった。

 本間は「これをどこで?」と浦沢に問うた。浦沢は「情報源は秘匿する約束になっていますので」とすげなく返事をした。

「まあ、そういうことですから私の持っている画像ファイル全てを週刊誌に持ち込んでみます。週刊誌はこういう情報に飢えていますからね」

「ははは! ちょっと待った!」

 本間がついに音を上げた。

「浦沢さんの取り分についてはこっちでも協議してみますので、ちょっと時間をくれませんか」

「悪人全員揃って会議ですか」

「悪人なんて言わないで下さい。皆さん全員紳士ですよ」

「紳士はこんなことしません」

「私の一存では浦沢さんの取り分を決められないんです。分かりますよね? 社会人なら。サラリーマンの意志決定は会議で決まります。そこはご理解いただきたい」

「分からなくはないですが、本間さんの取り分の中から貰えればそれでいいんですよ」

「私は一割なんて貰っていません」

「信用できませんね。むしろ一割以上貰ってませんか?」

「そんなまさか」

「こちらも手を明かすと、裏金の総額の詳細までは調査済みなんですよ。関係者の人数から推察すると、一人あたり四割ぐらいは貰ってるんじゃないでしょうかねえ。こちらもことを大きくする積もりはありませんから、私の要求は妥当な線じゃないかと思われますが」

 本間は無表情を作った。

「浦沢さんの要求は理解しました。これから大至急、臨時株主総会の準備をします。そこで浦沢さんの件を採決しますのでご了承ください。浦沢さんの要求が一〇〇パーセント承認される保証はありませんが、できるだけのことはやってみます。ですがもし万が一、浦沢のご要望通りにいかなかった場合、どうされます?」

 浦沢は仰け反って一息吐いた。

「まあ、その時は別途ご相談ということでいかがでしょうか」

「ありがとうございます」

「で、その臨時株主総会ですが……」

 まだ何かあるのか、と本間は身構えた。

「なんでしょう?」

「私も出席した方が話しが早いんじゃないでしょうか」

 そう来たか、と本間は思った。

「それはどういったご主旨で?」

「お互い顔を会わせて手の内を見せ合いながらの方が、いいところで話が着地すると思うんですよ。なんせお金の話ですからね。なんでしたら私が株主に直訴しようかとも思ってるんです。こういったことは即断が重要です。今みたいに浦沢さんとだけ話して議論の結果を待つよりも、私がその会議で直接声をぶつけたほうが説得力もあるでしょう。三ツ葉信用調査さんと私の間に浦沢さんが入っていても、浦沢さんに負担がかかるだけです。それに時間もかかる。意志決定は早ければ早いほどいい。そう思いませんか?」

 本間は無言の肯定をした。

 これから臨時株主総会の準備を急いでやらなければならない。しかも浦沢が参加するのも他の参加者に承諾させねばならない。

 面倒なことになってきた。どうにかして浦沢を懐柔しなければ、と本間は思ったが、その場では良い方策が思い浮かばなかった。

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